神保町でお散歩:喫茶店巡り
古書店街として有名な神保町には、魅力的な喫茶店も多くあります。今回は、喫茶店巡りを中心に神保町をお散歩。老舗喫茶店「さぼうる」や2024年オープンの「喫茶トお酒 襤褸(ボロ)」、そして静かな時間を楽しめるブックカフェ「眞踏珈琲店」まで、神保町の喫茶店を巡ってきました。
老舗喫茶店「さぼうる」でピザトーストといちごジュースを堪能
まず訪れたのはさぼうる。言わずと知れた神保町の有名店です。こちらの「さぼうる」は、喫茶・軽食利用の人向けのお店で、隣の「さぼうる2」は食事がメイン。喫茶のみ(飲み物だけ)の利用はできません。
私はピザトーストといちごジュースを注文しました。さぼうるが舞台となった絵本『なないろのクリームソーダ』が置いてあったので読みましたが、やさしい雰囲気のイラストになんだかほっこり。
いちごジュースは果実感たっぷりで飲み応えがあります。ピザトーストのとろけるチーズもおいしかったです。
ピザトーストには通常サイズと小サイズがあります。私が注文したのは通常サイズでしたが、けっこう小ぶりでした。いちごジュースの飲みごたえがあったので、私的にはちょうどいい量でした。がっつりランチを食べたい!という方は、隣のさぼうる2のほうがいいかもしれませんね。
さぼうるの名物とも言える、壁の落書きはお客さんが勝手に書き出したのが始まりだったそう。1998年、1999年など古い日付の落書きがあり、お店の歴史を感じました。
ミロンガ跡地に2024年オープン「喫茶トお酒 襤褸(ボロ)」
次に訪れたのは、ミロンガの跡地に新しくオープンした「喫茶トお酒 襤褸(ボロ)」です。ミロンガ移転はビルの老朽化が原因だと思っていたので、新しいお店が入るのは意外でした。
店内には絵やアート作品が飾られています。近現代の美術品を扱うGALLERY KOGUREが運営しているそう。店内にあるアートはGALLERY KOGUREで扱っている作品です。
喫茶メニューだけでなく、お酒やおつまみ、食事系メニューもあります。Wi-Fiがあるとのことだったので、ここで仕事をすることにしました。
店主の方に伺ったところ、元々このビルは老朽化のため取り壊しの話も出ていたのだとか。詳しい経緯は不明ですが、その後ビル解体の話はなくなったそう。そして、前店舗・ミロンガの移転により空きが出ていたこの場所に、2024年の2月に襤褸(Boro)がオープンしました。
棚ごとにオーナーが違うシェア書店「SOLIDA」
次に訪れたのは、PASSAGE SOLIDA。本棚ごとにオーナーが異なるシェア書店です。以前別の店舗に行ったことはありますが、ここは新たにOPENしたお店のようです。
天井の青と本棚の白のコントラストが美しい店内。棚の左上についているのはオーナーの名札です。棚ごとにオーナーが違うので、まったく違うジャンルの本が並んでいて楽しいです。
静かな大人時間を堪能できる。ブックカフェ「眞踏珈琲店」
最後に訪れたのは、眞踏(まふみ)珈琲店。神保町と小川町の中間くらいにあるBook Cafeです。
入り口からして、もうかっこいい!重厚な雰囲気の扉に少し緊張しつつ入店しました。1階が満席だったので2階へ。
店内も素敵な雰囲気。2階にもお客さんがたくさんいましたが、図書館のように静かなのが印象的でした。皆、本を読んだり静かに会話したり、思い思いに過ごしています。
ブランデーが染み込んだ角砂糖に火を灯す、カフェ・ロワイヤルをオーダー。青い炎が美しかったです。ブランデーが香る大人な味わいのコーヒーでした。
近くの本棚にあった中島敦の『山月記』を手に取り、懐かしくなりました。国語の教科書に載っていたなぁ…と思いながら読み進めていたら、『山月記』の内容が今の自分の心にものすごく響きました。
何気なく手に取った本を読んで、自分を見つめ直せたり、また頑張ろうと思たり。本との偶然の出会いが楽しめるのは、ブックカフェの醍醐味だと感じました。
ちなみに、眞踏珈琲店の2階には隠し扉があります。一冊だけ飛び出た本が目印。引っ張るとその先には……?ぜひ訪れて確かめてみてください。
老舗から新店まで、魅力あふれる喫茶店・書店が揃う神保町
老舗から新しいお店まで神保町で喫茶店巡りを満喫し、合間に書店にも立ち寄るおでかけコースをご紹介しました。どの店にもそれぞれの魅力があり、神保町で過ごす時間を充実させてくれるスポットです。次の週末にはぜひ、神保町におさんぽに出かけてみてはいかがでしょうか。