東京都庭園美術館で開催されているヴァン クリーフ&アーペル展へ行ってきました。 ジュエリーも建物もどちらも素敵でうっとり。観覧後は庭園でのんびり過ごしました。
その後、目黒のフルーツパーラー 果実園リーベルでフルーツサンドを食べて、再び白金台に戻りレトロな建物を無料で見学できる港区郷土歴史館へ。
美しいジュエリーとレトロ建築をたっぷり堪能できました。
東京都庭園美術館(ヴァン クリーフ&アーペル展)

まずは東京都庭園美術館へ。
東京都庭園美術館の本館は、1933年に皇族 朝香宮家の自邸として建てられました。主要な部屋の内装には、アンリ・ラパンやルネ・ラリックら、フランスのアール・デコ様式における著名なデザイナーが起用されているそう。

今回観覧したヴァン クリーフ&アーペル展は、1925年に開催された「現代装飾美術・産業美術国際博覧会(通称 アール・デコ博覧会)」から100周年を迎えることを記念した展覧会だそう。
アール・デコとは、1910年代から装飾芸術や建築の分野で起こっていた芸術潮流。その精華を受け継ぐ旧朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)が、本展の舞台となっている——とのこと(公式サイトより)

ジュエリー自体が美しいのはもちろんのこと、展示の仕方が素敵でした。ジュエリーのきらめきを演出するためにライトをあてていたのですが、その影もディスプレイの一部になるよう計算された配置になっていて、綺麗…とうっとり。
美術館の建物もすごく素敵で、ジュエリーと建物どっち見たらいいんだ!?と迷ってしまう場面も。そのくらい両方とも素敵で、楽しめました。
ちなみに、今回の展覧会では「ぐるっとパス」の割引を活用。ぐるっとパスは、美術館や博物館など100以上の施設で無料入場 or 割引の特典が受けられるチケット。2,500円で販売しています。庭園美術館のヴァンクリ展の場合は、2割引(一般料金 1,400円→1,120円)でした。
有効期限は、最初の利用日から2ヶ月間。1,000円以上する展覧会が無料になるようなケースも多々あるので、簡単に元が取れてまっっじでお得です。おすすめ。
目黒の老舗フルーツパーラー 果実園リーベル
ランチは目黒の老舗フルーツパーラー 果実園リーベルさんで。

本当は庭園美術館の中のカフェで食べようと思っていたのですが、お昼時で大行列だったので断念。以前から行きたいな、とブックマークしていた果実園リーベルさんに行くことにしました。

ランチメニューにはフルーツカレー(?!)なんて変わり種もあって、そちらも気になりましたが今回はフルーツサンドのセット(ドリンクつき)をオーダー。
フルーツサンド、好きなんですよね。カットした面のフルーツの並びが計算されている、断面美!みたいなピシッとしたサンドも最近は多いですが、リーベルさんのものは、断面のフルーツがころころっとナチュラルに並んでいる、昔ながらのタイプのフルーツサンド。

小さい頃、母に連れていってもらった喫茶店で初めてフルーツサンドを食べたとき、「しょっぱくないサンドイッチもあるんだ」と驚いた。フルーツサンドを食べるたび、このことを思い出す。なんてことない日常の一コマ。
今2歳の娘と過ごす日常の中にも、将来娘が「そういえば、昔お母さんと一緒にこんなことをしたな」と、ふとした瞬間に思い出されるような一コマが含まれているのだろう。思い出すと嬉しい気持ちになるような日々を重ねていきたいな。
ゴシック様式のレトロ建築を無料見学。港区郷土歴史館
ランチ後、まだ時間があるけど何をしよう…と思って調べると、「ぐるっとパス」対象で行きたいなと思っていた展覧会が白金台でやっていること気づき、白金台方面に戻りました。庭園美術館を通り過ぎて、白金台駅のすぐ近くにある、港区郷土歴史館へ。

港区郷土歴史館は、1938年に竣工した旧公衆衛生院の建物を利用した施設。東京大学建築学科教授の内田祥三氏により設計されました。
スクラッチタイルで覆われたゴシック調の外観は、「内田ゴシック」と呼ばれるデザインだそう。
ちなみに公衆衛生院とは、日本の公衆衛生を向上するために国によって建てられた施設。技術者を育てたり衛生に関する調査研究を行ったりしていた、大学のような施設なんだとか。
さて、展覧会を見よう…と思ったら日程を間違えていて、まだ開催されていませんでした。残念でしたが、建物は無料で見学できたので見て行くことに。

入ってすぐのところにある、2階エントランス。す、す、すてき……!写真で全景を写すのが難しいのですが、広々としたホールの先の左右に広がる階段の感じや、吹き抜けになっている天井まわりのレリーフ、床の模様などなど、すごーーーーく素敵な空間でした。

ここは式や講演会が行われていた旧講堂。大学のような施設、と先ほど説明しましたが、黒板があるところから講義のようなものが行われていたんだろうな、と推察されますね。

黒板久しぶりに見た。大学時代の講義室を思い出すな。やる気がある人は一番前の席に座って質問したりしてたんでしょうね。ちなみに私は寝てしまっても目立たないように、後ろの席に座ることが多かったです。でも一番後ろは意外と目に入りやすいので、ほどほど後ろのほうに行くようにしていました。まぁ教壇から見たらどこにいても寝ている生徒はわかるんでしょうけど。

1階の昔食堂として使われていた場所は、現在はカフェになっています。カフェラテ(どでかい)を飲んでひとやすみ。
カフェの柱や壁に張り巡らされているタイルは、京都の「泰山タイル」というものだそう。芸術性が高いタイルで、数多くの有名建築に使われているのだとか。なんと庭園美術館でも使用されているそうで、次行った時にはタイルにも注目しながら建物を見ていきたいな、と思いました。
アートと歴史建築を味わう、白金台散歩
庭園美術館目当てで向かった白金台でしたが、港区郷土歴史館が予想以上に素敵で、楽しいおでかけとなりました。正直、お店がすごく多いおでかけスポットというわけではないので、美術館など何かしらの目当てがないと行くことはない場所かとは思いますが、今回巡った以外にも博物館や美術館などぽつぽつと点在しているので、気になるスポットがあったらぜひお散歩してみてはいかがでしょうか。
散歩の様子はYouTubeでもご紹介していますので、ぜひご覧ください。



