天井のステンドグラスにうっとり。新宿の「珈琲西武 本店」でくつろぎのひとときを

席につき、天井のステンドグラスを見上げて、思わずぽかんと口を開けたまま眺め入ってしまった。

ステンドグラスをインテリアに取り入れている純喫茶は多いけれど、ここまで大規模なものはそうお目にかかれない。

ずらりと並んだ食品サンプル、使い込まれたソファー……レトロなムードが漂うけれど、フリーWi-fiあり&全席コンセント完備という、イマドキな一面も。

新宿の「珈琲西武 本店」で、ステンドグラスを眺めながらゆったりとした時間を過ごしてきました。

お店は2〜3階。食品サンプルを眺めつつ上へ|新宿「珈琲西武 本店」

新宿の「珈琲西武 本店」は、1964(昭和39)年創業の純喫茶。純喫茶ファンの間では有名で、週末には行列もできる人気店です。

新宿三丁目駅からは徒歩1分、新宿駅からも(どの出口を出るかにもよりますが)数分程度の距離にあります。

お店は2〜3階にあります。2階へと上がる階段の前には、食品サンプルがずらりと並んだショーケースが。

色とりどりの食品サンプルがなんとも華やか。これぞ喫茶店、といったたたずまいです。

1階から2階に上がる階段の途中には、ポスターがたくさん貼ってあります。ポスターのイラストもくレトロな雰囲気でかわいい。

天井のステンドグラスにうっとり|新宿「珈琲西武 本店」

2018年訪問時は、2階は喫煙/3階は禁煙だったので、3階の禁煙フロアへ行きました。
現在は【2階:禁煙/3階:喫煙】となっているようです。(※2021年夏時点)

珈琲西武といえば、フロアの中央の天井に設置されているステンドグラス!
せっかくならステンドグラスがよく見える席がいいな、と思っていたところ、ちょうどステンドグラスの下の席に案内していただけました。

天井いっぱいに広がるその光景に、思わずオーダーも忘れて眺め入ってしまう……。店内のあちこちについている小さなランプの笠もステンドグラスになっていてかわいいなー。

珈琲西武はWi-Fi完備、各テーブルにコンセントもついています。
窓際の一角には、一人用のブース席も。少し見えにくいですが、写真の左奥にあります。パソコンを持ち込んで作業をしている人がちらほら見られました。

店内には、なにやら怪しげな扉が並ぶエリアも……。
なんだろう? と気になって見てみたところ、「個室」と書いてありました。宴会や、会議室としても利用できる個室のようです。

喫茶店全盛時代の昭和50年ごろには、喫茶店は近くの会社に勤める人が、会議室がわりに使うことも多かったそう。もしかしたら、その頃の名残なのかもしれません。純喫茶で会議だなんて、いいなぁ……。

パフェから生姜焼きまで、豊富なメニュー|新宿「珈琲西武 本店」

珈琲西武で人気のメニューは、ボリュームたっぷりのパフェやプリンアラモード。

一般的には、ポスターやメニューの写真と比べると実物のほうがボリュームが少ない、というケースのほうが多いかと思いますが、珈琲西武はメニュー写真に偽りなし! 本当に写真そのままの、とんでもないボリュームのスイーツが出てくるんです。

……と書くとまるで自分が頼んだことがあるようですが、すいません私あまり甘いものを大量に食べられないので、別テーブルの方が頼んだスイーツをチラチラ盗み見て、「うぉーーーー、でっかいな!」と一人感嘆しておりました。

そんな私が珈琲西武で頼んだのはこちら。

生ケーキセット 1,000円

タルト地にレアチーズ、その上にベリーが乗っているケーキです。なめらかなレアチーズに、ベリーの酸味がおいしい!

オムライスやドリア、生姜焼きなど、食事系のメニューも豊富なので、別日に訪問した際には、オムライスをいただきました。

ランチセットのサラダ
オムライス

ライスを包むのではなく、オムレツが上に乗っているタイプのオムライスでした。デミグラスソースが絡んだふわとろ卵を、ケチャップライスと一緒に。最高においしかったです!
ただ、上のオムレツのボリュームがものすごくて、お腹がパンパンになりました(笑)。

仕事をしたいとき、ちょっとお茶したいときや、しっかり食事を食べたいときなど、いろいろなシチュエーションで使えるお店です!

2019年にオープンした2号店「珈琲西武 西新宿店」の記事もよかったらどうぞ↓

【店舗情報】アクセス、禁煙/喫煙情報など|新宿「珈琲西武 本店」

〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目34−9 2・3F メトロ会館

2階が喫煙/3階が禁煙フロアです。2021年夏時点で、【2階:禁煙/3階:喫煙】となっているようです。

浅草出身のライター。「レトロ」を軸に執筆活動を展開。「和樂Web(小学館)」「びゅうたび(JR)」など各種メディアにて、明治〜昭和の喫茶店文化や食文化にまつわるコラム、レトロスポットの取材記事などを執筆。当Webマガジン「てくてくレトロ」主宰。