【閉店】渋谷の純喫茶「Paris Coffee」でぼんやり過ごす、ひとり時間

※渋谷の「Paris Coffee」は2020年4月に閉店されました。

若者の街・渋谷の路地の一角に小さく光る、赤い薔薇の看板。

色あせたファザードが歴史を感じさせるそのお店は、1975年創業の純喫茶「Paris Coffee」。

こぢんまりとした店内には、おひとりさまが多い。

新聞を広げる、常連客風のおじさん。
壁にもたれて、うとうとしている若い女性。
参考書を開いて、勉強している男の子。

思い思いの時間を過ごす人たちが集う、小さな喫茶店。騒がしい渋谷の街でひとりの時間を過ごしたい時には、うってつけの場所だ。

渋谷「Paris Coffee」|心が疲れたときに、ふらりと行きたくなる純喫茶

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

ああ、ちょっと疲れたなぁ……。

画像:みたら氏
みたら氏

わたしちゃんお疲れ。最近仕事忙しそうだね、大丈夫?

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

ありがとう、大丈夫。
気持ちは元気なんだけど、いそがしい日が続くと、なんとなく心がざわざわするっていうか……ふと「ひとりでぼんやりしたいなぁ」って思うことがあるのよね。

画像:みたら氏
みたら氏

わかるよ、その気持ち。帰る前に、どこかでお茶でもしてく?

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

そうね。駅のすぐ近くに、行ってみたい喫茶店があるから、そこでもいいかな。

画像:みたら氏
みたら氏

OK、行こう。

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

あの看板があるところ! 「Paris COFFEE」っていうお店よ。

画像:みたら氏
みたら氏

あ、知ってる。薔薇の生クリームが乗ってるコーヒーが有名なところでしょ?

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

そうそう。さすがみたら氏、詳しいわね。

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

黒板の横のポインセチアが綺麗ね。これを見ると、あぁ冬だなぁ、って感じるわ。

画像:みたら氏
みたら氏

お店の外には、季節ごとに植物が飾られるんだって。春先はまた違った植物が飾られるんだろうね。

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

植物で季節を感じられるって、素敵ね。なんだか豊かな気持ちになる。

画像:みたら氏
みたら氏

さて、入ろうか。

渋谷「Paris Coffee」|珈琲に美しく咲く、薔薇の生クリームにうっとり

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

渋谷の駅から近いけど、騒がしい感じがなくていいわね。
赤いシートのカウンター席も素敵。

画像:みたら氏
みたら氏

けっこうこぢんまりとしているというか、端的にいうと狭いね。
大人数でおしゃべりするよりも、一人でのんびり過ごすのに向いてるお店、って感じ。

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

そうね。おひとりさま利用の人がほとんどね。

画像:みたら氏
みたら氏

あ、わたしちゃんコーヒーフロートきたよ。

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

わ、可愛い!

画像:みたら氏
みたら氏

すごい、立体的だね。生クリーム盛り盛り。

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

生クリーム、すごい量だなーと思ったけど、甘すぎないから全部食べてももたれる感じはないわね。

画像:みたら氏
みたら氏

そうだね。コーヒーも美味しい。わたしちゃん、疲れてたのはどう?

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

うん、もう大丈夫。帰る前に一息つけてよかった。

画像:みたら氏
みたら氏

よし。じゃあ帰ってゆっくり休もう。

なんとなく心が疲れたなぁ、なんて時にはぜひ、薔薇のコーヒーフロートに癒されに来てみてください。

渋谷「Pars Coffee」店舗情報・喫煙情報

画像:みたら氏
みたら氏

【みたら氏の一口メモ】僕たちが行ったころは全面喫煙可でしたが、2019年5月より全席禁煙になったそうです。

浅草出身のライター。「レトロ」を軸に執筆活動を展開。「和樂Web(小学館)」「びゅうたび(JR)」など各種メディアにて、明治〜昭和の喫茶店文化や食文化にまつわるコラム、レトロスポットの取材記事などを執筆。当Webマガジン「てくてくレトロ」主宰。