「ELOISE‘s Cafe(エロイーズカフェ)浅草店」で絶品エッグベネディクトを堪能

2021年4月に浅草にオープンしたホテル「THE KANZASHI TOKYO ASAKUSA」。その一階にお店を構えるのが、今回ご紹介する「ELOISE‘s Cafe(エロイーズカフェ) 浅草店」です。

「ELOISE‘s Cafe(エロイーズカフェ)」は、軽井沢に本店を構える人気店ですが、今回訪問した浅草の店舗は、東京一号店。

浅草寺エリアまで歩いて5分もかからない好立地ながら、落ち着いた雰囲気で食事ができるカフェで、休日にランチを楽しんできました。

浅草寺から歩いてすぐ!和モダンホテル「THE KANZASHI TOKYO ASAKUSA」

まずは、カフェが入っているホテル「THE KANZASHI TOKYO ASAKUSA」について。

地下鉄/東武線の浅草駅から徒歩約10分、つくばエクスプレスの浅草駅からは徒歩約5分。
ホテルがあるのは、浅草寺の裏手側の浅草二丁目。浅草寺までは歩いて5分もかからず、浅草の中心地にほど近く観光に便利な場所にあるホテルです。

「THE KANZASHI TOKYO ASAKUSA」が店を構える場所にはもともと、「浅草田甫 草津亭(※)」という150余年続いた料亭がありました。

歴史あるこの地にホテルを構えた「THE KANZASHI TOKYO ASAKUSA」。ホテル名の「KANZASHI(かんざし)」には、この地の歴史と文化、宿泊客の感動を束ね、一つにするかんざしとなり、日本の文化や美しさを多くの人に感じてもらえる場所でありたい、という意味が込められているそう。

館内のデザインは、世界最高峰のデザイン賞「iF DESIGN AWARD」を2年連続受賞し、海外でも評価されているデザイナー・浦田孝典氏が担当。日本伝統の技法からヒントを得たデザインや技術を取り入れた、和を現代的に再構築したモダンデザインとなっています。

また「THE KANZASHI TOKYO ASAKUSA」は、地元産業や、伝統芸能、ブランドとのコラボレーションの試みにも積極的に取り組んでいるそう。

館内を彩る装飾品には、地元の革問屋「富田興業株式会社」より材料を調達し、浅草の革職人によるレザークラフトを採用。また、一部の客室アートパネルには、吉原生まれ、吉原育ちの土産商「岡野弥生」の作品を用いています。

屋上には宿泊客が利用できるルーフトップテラスもあり、浅草の景色が一望できます。
テラスでは、ヨガイベント(宿泊者以外も参加可能)もおこなわれているようです。

(※草津亭は、「THE KANZASHI TOKYO ASAKUSA」がある浅草二丁目から、言問通りを挟んだ向こう側の浅草三丁目に移転し、いまも営業を続けています)

軽井沢の歴史的建造物を守るために生まれた「ELOISE‘s Cafe(エロイーズカフェ)」

浅草のホテル「THE KANZASHI TOKYO ASAKUSA」の一階に店を構える「ELOISE‘s Cafe(エロイーズカフェ) 浅草店」。

店名の「ELOISE」は、明治時代から軽井沢で夏を過ごしてきた一人のアメリカ人女性、エロイーズ・カニングハムの名がその名の由来です。

音楽を愛し、軽井沢に親しんだ彼女は、軽井沢に音楽家を目指す若者たちのためのホール「ハーモニーハウス」を建てました。設計を担当したのは、建築界の巨匠・吉村順三氏。しかし30年余りの歳月を経て、青少年たちの夢を見守り続けたホールは雨風で傷み、取り壊しの危機に瀕します。

その夢と貴重な建築を守り、受け継ぐべく、建物を出来る限りそのまま残しつつ、店内を綺麗に改装してできたのが、2015年にカフェ&シェアハウスとして生まれ変わった「「ELOISE‘s Cafe(エロイーズカフェ) 軽井沢店」です。

浅草ならではの和モダンな雰囲気|「ELOISE‘s Cafe(エロイーズカフェ) 浅草店」

浅草の「ELOISE‘s Cafe(エロイーズカフェ)」は、ホテルと同じく和モダンな雰囲気。

入り口側に、ハイチェアが並ぶカウンター席があります。カウンターの奥には、リキュール類がずらり。

現在はコロナの影響により7:00〜15:00(14:30 LO)の営業ですが、夜営業が復活したらカウンターでお酒を楽しめるようになるんでしょうね。夜の雰囲気も良さそうだなぁ……。

訪問時には、美術商「八犬堂」とのコラボレーションによる「THE KANZASHI ART LOUNGE」が開催されており、店内には絵画が飾ってありました。月替わりでいろいろなアーティストの作品が飾られるようです。

白と黒を基調とした店内は、洗練された印象。

休日のお昼時、少し早めの時間帯に伺ったところ、食事をしているうちに何組か入店してきたもののそこまで人も多くなく、ゆったり過ごせました。

絶品エッグベネディクトを堪能|「ELOISE‘s Cafe(エロイーズカフェ) 浅草店」

エッグベネディクト(サーモン・アボカド) 1,430円

今回は、サーモンとアボカドのエッグベネディクトをいただきました。

ビジュアルがまず最高! そして味も最高でした。

上に乗った卵の半熟具合がちょうどよく、白身はほどよく固くて、ナイフを入れると黄身がとろり。

切り分けたイングリッシュマフィンに黄身とソースをたっぷりつけて、サーモンとアボカドを乗せてほおばると、たまごのまろやかさとサーモンの塩気が相まってなんともいえないおいしさ。

同行者が頼んだスパムとチーズのエッグベネディクト(1,280円)も食べましたが、スパムの塩気と肉感が食べ応え抜群で、そちらもおいしかったです。

一見小ぶりに見えますが、見た目以上にボリュームがあり、おなかいっぱいになりました。

「三笠ホテルカレー」や「宣教師が愛したフレンチトースト」など、人気のメニューはほかにもいろいろあるようなので、ぜひまた伺いたい!

【店舗情報】「ELOISE‘s Cafe(エロイーズカフェ) 浅草店」


浅草出身のライター。「レトロ」を軸に執筆活動を展開。「和樂Web(小学館)」「びゅうたび(JR)」など各種メディアにて、明治〜昭和の喫茶店文化や食文化にまつわるコラム、レトロスポットの取材記事などを執筆。当Webマガジン「てくてくレトロ」主宰。