今回は、浜離宮恩賜庭園で過ごす一日プランをご紹介。東京都心でありながら自然を満喫できる浜離宮恩賜庭園。今回は浅草から出航している水上バスで、浜離宮に行きました。風を感じながら隅田川からの眺めを楽しみ、浜離宮の豊かな自然の中でのんびり。東京で自然を満喫できる、おすすめのおでかけプランです。
TOKYO CRUISE(水上バス)で浜離宮へ
浅草からおでかけスタート!隅田川を運行する水上バスで、浜離宮庭園へ向かいます。
お台場〜浅草間を運行するTOKYO CRUISE(水上バス)に乗船。船は赤と白の配色がかわいくて、乗る前からワクワク。
天気がよかったので屋上デッキにも上がりました。隅田川に架かる橋は、約30。ひとつとして同じデザインはありません。厩橋、蔵前橋、永代橋、中央大橋、勝鬨(かちどき)橋…。橋ごとのデザインの違いを眺めながら、船旅を楽しみました。
35分ほどで浜離宮恩賜庭園に到着。ちなみに水上バスの料金(大人1,180円)には庭園の入園料(大人300円)が含まれています。お得!!
徳川家の歴代将軍が利用した浜離宮恩賜庭園
浜離宮恩賜庭園は、かつて徳川家が保有していた庭園です。歴代将軍が接待や鷹狩りの場として利用していました。明治維新後は皇居離宮となり、現在は一般に開放されています。
自然と高層マンション群のコントラストがなんとも印象的。きっちりと整備された庭園…というよりは、植物がわさわさと生えているナチュラルな雰囲気を味わえる庭園、といった感じ。都会の喧騒を離れ、豊かな緑の中でのんびり過ごせます。
将軍たちの上陸場所「将軍お上がり場」
将軍お上がり場は、将軍たちが船で訪れた際に下船する場所です。歴代の将軍たちはここから上陸し、緑豊かな庭園を楽しんだのでしょう。「ちょっと仕事に疲れたから、緑でも見にいこうかな…」なんてノリで、庭園を訪れることもあったのかもしれませんね。
接待・休憩に使われた「御茶屋」。現在は抹茶も提供
庭園内には複数の御茶屋があります。御茶屋は茶室(茶道でおもてなしする場所)とは異なり、将軍の接待や休憩の場として利用されていたそう。かつての浜離宮には茶屋がいくつもありましたが、戦災等により多くが焼失。現在ある4つの御茶屋は、昔の資料を元に再建されたものです。
鷹の御茶屋は内部を見学できました。茅葺き屋根の風情ある建物で、鷹狩りの際の休憩所として使われたそう。寒い日には、将軍は土間にある炉で芋や栗を焼いていた…といった記録も残っています。ほくほくのお芋や栗を食べながら、「あったまるぅ〜」とか言ってたのかな、と当時の将軍のようすを想像しながら、内部を見学しました。
御茶屋のうちのひとつ、中島の御茶屋では抹茶を楽しめます(※2024年6月の訪問時は臨時休業中。再開時期は公式サイトを参照ください)。
人工の山「築山」
浜離宮庭園には、「築山(つきやま)」と呼ばれる人工の山がいくつかあります。築山は、庭園の景観を眺めるために設計されたと言われています。
築山の一つである「富士見山」からは、明治ごろまでは富士山が見えたそう。現在は富士山を見ることはできませんが、それでも素晴らしい景色を楽しむことができます。
見事な枝振りから歴史を感じる「三百年の松」
庭園には樹齢三百年の松があります。六代将軍家宣が庭園の大改修の際に植えたものだそう。
大元の幹からは多くの枝が伸びていて、かなり広範囲に広がっています。その立派な姿からは、歴史を感じました。
キッチンカーでおにぎり購入。緑を眺めつつ浜離宮庭園内でランチ
芝生やベンチがあちこちにあったので「お弁当を持ってくればよかったなぁ…」と少し後悔していましたが、三百年の松の近くにキッチンカーを発見!おにぎり2個とけんちん汁のセット(700円)を購入しました。少し歩いたところに見つけた屋根付きの休憩所でランチタイム。けんちん汁、疲れた体に塩味が染み渡って美味しかったです。
子どもはまだ小さいので(1歳)、持参した離乳食をもぐもぐ。休憩所には赤ちゃんやベビーカーの姿もちらほら。地面は若干ガタガタしていますが、ベビーカーでも道を選べば園内を問題なくまわれます。
浜離宮庭園で、自然と歴史に触れる一日を
浜離宮恩賜庭園は、一年を通して四季折々の景色を楽しめる場所です。今回訪問したのは6月。夏の花であるハナショウブやアジサイが咲き誇っていました。
春は桜fr夏はショウブやアジサイ、秋はイチョウ、冬には椿。歴代の将軍たちも、庭園の美しさに癒されたのでしょう。都会の喧騒を離れ、自然と歴史に触れる一日を過ごせる浜離宮庭園。天気のいい休日にぜひ訪れてほしい場所です。