海苔の食べ比べができる!初摘み海苔専門店・浅草/合羽橋の「ぬま田海苔」

食のプロが通う場所として有名な、浅草・合羽橋道具街。

その一角にある、ガラス張りのおしゃれな雰囲気のお店。看板を見ると「海苔」の文字が。「下町の海苔屋さん」のイメージとはひと味違う雰囲気に惹かれてふらりと立ち寄ってみたのは、数年前のことでした。

そのお店の名前は、「ぬま田海苔」。
海苔に熱い思いを持つ店主が運営するお店で、買い物ついでに海苔の食べ比べをしてきました。

有明海の初摘み海苔専門店|浅草・合羽橋「ぬま田海苔」

ぬま田海苔は、包丁専門店「つば屋」や、コーヒー豆やコーヒー関連器具を多く扱う「ユニオン」が立ち並ぶ、かっぱ橋本通りの一角にあります。

入り口側がガラス張りになっていて、店内は明るい雰囲気。
町中の個人商店は、若干入りにくさを感じることもありますが(常連さん向けのお店なのかな……などと思ってしまう)、ぬま田海苔さんは気軽にのぞきやすい雰囲気があります。

ぬま田海苔が扱うのは、「初摘み(はつづみ)」海苔。

初摘み海苔とは、その年で一番最初に摘まれた海苔のこと。海の栄養が豊富な収穫1回目の海苔はやわらかくて香りがよく、旨味もたっぷり。ぬま田海苔では、有明海産の初摘み海苔を専門に販売しています。

食のプロが集う合羽橋にお店を構えていることもあり、ぬま田海苔さんの海苔はいろいろなレストランでも使われています。
中には、海外から通うお客さんもいるのだとか!

こちらは、スペインの三つ星シェフであるダニ・ガルシアさん。この日は生ハムに合わせる海苔を買っていかれたそうです。
国内外の食のプロが愛する海苔の味、気になりませんか……?!

ガラス張りで明るい店内|浅草・合羽橋「ぬま田海苔」

ぬま田海苔の店内には、海苔がずらり。青を基調としたパッケージはなんだか洗練された雰囲気で、やっぱり普通の海苔屋さんとはひと味違う印象を受けます。

板状の海苔のほか、食卓用サイズにカットしてあるものや、おせんべなんかもあります。

ちなみに上の写真の左側に並んでいるかわいらしいイラストのパッケージは、ぬま田海苔さんのオリジナル商品「うまみフレーク」。
海苔にじゃこや乾燥きのこなどの食材をプラスした、うまみたっぷりのフレークです。

お味噌汁に入れたり、ごはんにかけたり……とシンプルに楽しむのもいいですし、ほかにもいろいろなお料理に使えます。
ぬま田海苔は海外ECもやっているそうで、ベルギーのお客さんがうまみフレークをお料理に使ったようすの写真が、インスタに載っていました。

こちら、「パナクック」というクレープのような料理をうまみフレークでアレンジしたもの。
うまみフレークは、白いごはんをくるむ以外にもこんな使い方があったのか、と海苔の可能性を再発見できる商品だなと思います。

お土産選びに、海苔を食べ比べ!|浅草・合羽橋「ぬま田海苔」

今回ぬま田海苔にやってきたのは、義実家への手土産を買うため。

以前、父の日に郵送で贈ったところおいしかったと喜んでくれたので、今回の帰省でもぬま田海苔さんの海苔を買っていくことにしました。
日持ちする上に軽いので、帰省のお土産にぴったりなんですよね。

ぬま田海苔の大きな特徴は、海苔の食べ比べができるところ。実際に試食をした上で購入できるのはいいですよね。

店主の沼田さんの説明を伺いながら、何種類かの海苔を食べ比べ。
正直、ぬま田海苔で海苔を買うまでは、海苔ごとに味の違いがあるだなんて考えもしませんでした。
一種類を食べるだけだとわからないけれど、食べ比べをすると風味や食感の違いがあることがわかってすごく面白い。

海苔は自然のものなので、同じ場所でとれるものでも、年によって味は違うのだとか。海苔、奥が深いな……。

ぬま田海苔さんでは、2,000円以上購入するとその場で焼いた海苔をサービスしてくださいます。これも嬉しいポイント!
両面を軽く焼いた海苔はすごく香ばしくておいしい! ふつうの白いごはんをごちそうに格上げしてくれます。

ちょっとお高めなので自宅用に頻繁に買う、という感じではありませんが、パッケージや箱も綺麗なので、贈答用にぴったり。
合羽橋に来た際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね!

ちなみに、通りをはさんだ向かい側には、魔性の珈琲を味わえる「オンリー」があります。こちらもおすすめ!

【店舗情報】アクセス|浅草・合羽橋「ぬま田海苔」

浅草出身のライター。「レトロ」を軸に執筆活動を展開。「和樂Web(小学館)」「びゅうたび(JR)」など各種メディアにて、明治〜昭和の喫茶店文化や食文化にまつわるコラム、レトロスポットの取材記事などを執筆。当Webマガジン「てくてくレトロ」主宰。