有楽町「珈琲館 紅鹿舎(べにしか)」で、たっぷりチーズの「元祖ピザトースト」を堪能

日比谷や大手町はオフィス街のイメージがあるけど、休日におさんぽするのにもぴったりの街だ。

石畳の道路と街路樹が続く「丸の内仲通り」は、パリのシャンゼリゼ通りをモデルにしているそうで、おしゃれなテラスカフェやブランドショップが軒を連ねる。

日比谷通りを挟んだ向こう側には、日比谷公園や皇居がある。緑が多くて、自然に触れてリフレッシュしたいときにもいい。

休日にみたら氏と2人、大手町〜日比谷のあたりを、あてもなくおさんぽした。お腹が空いたので、どこかで遅めのランチを取ろうと、お店を探す。

「そういえば、このあたりにピザトースト発祥のお店があったような」

そう言うみたら氏に連れられて、あるお店に向かった。

ピザトースト発祥の店! 日比谷の純喫茶「珈琲館 紅鹿舎」

画像:みたら氏
みたら氏

着いたよ、わたしちゃん。

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

ここがピザトースト発祥のお店なのね!
珈琲館、べに……べにしかしゃ、って読むのかしら?

画像:みたら氏
みたら氏

「紅鹿舎」って書いて「べにしか」と読むみたいだよ。「しゃ」はどこに行っちゃったんだろうね。

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

あ、ショーウインドウの中のパネルに、「元祖ピザトーストを食べてみよう!」って書いてあるわ。

画像:みたら氏
みたら氏

ふむふむ……当時は高価だったピザをもっと手軽に楽しんでもらえるように、奥さんが「トーストで作ってみたらどう?」と言ったのがきっかけで、ピザトーストが作られたんだね。

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

ピザトーストは今や純喫茶の定番メニューだけど、その一言がきっかけで生まれたのね! 奥さんナイスアイデアね。

画像:みたら氏
みたら氏

よし、入ってみよう!

日比谷「珈琲館 紅鹿舎」のレトロな店内で、創業60年の歴史を感じる

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

粗めの漆喰の壁がレトロな雰囲気ね。使い込まれた風合いのテーブルや椅子も素敵。

画像:みたら氏
みたら氏

さっき店員さんが言ってたんだけど、レジ前の席のランプは創業当初から使っているものらしいよ。

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

かわいいランプね! お店の創業はたしか、1957(昭和32)年だったっけ。お店のそこかしこに、歴史を感じるわ。

たっぷりチーズが絶品! 日比谷「珈琲館 紅鹿舎」の「元祖ピザトースト」

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

ピザトースト、楽しみだわ!

画像:みたら氏
みたら氏

お、まずは珈琲がきたよ。

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

濃いめのブレンドね、美味しい。あ、ピザトーストもきたわ!

画像:みたら氏
みたら氏

おぉっ、なかなかのボリューム感! トーストが分厚くて、お腹いっぱいになりそうだね。表面のチーズがこんがりしていて、美味しそう。

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

うわぁ〜美味しそう……ナイフとフォークも用意してもらえたけど、ここは手づかみでガブっといこうかしら。いただきます!

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

たっぷりのチーズがたまらない美味しさだわ……!
具材は、細切りにしたベーコンとピーマン、マッシュルームに、玉ねぎも入ってるのかな。ピーマンのシャキシャキとした食感が、程よいアクセントになってるわね。

画像:みたら氏
みたら氏

………………。

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

みたら氏、さっきから無言だけど、どうかしたの?

画像:みたら氏
みたら氏

……あっ、ごめんごめん! 僕としたことが、味のレポートもせずに無心で食べ続けてしまったよ。
ボリュームたっぷりで、決して軽い食感というわけではないのに、なんだかするする食べられちゃうんだよね。

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

わかるわ……! 飲み込んだあと口に残るピザトーストの余韻にひたりながらも、そこに追い討ちをかけるように、またすぐピザトーストをほおばりたくなってしまうのよね。

画像:みたら氏
みたら氏

しばらく食べ続けて、濃いめのコーヒーで口内をすっきりとリセットさせると、また新たな気持ちで食べられるね。これは永遠に食べ続けられるやつだな。

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

永遠はさすがに無理なんじゃないかしら?

画像:みたら氏
みたら氏

比喩だよ、わたしちゃん。ここで正論を持ち出すのは、野暮ってもんだよ。
何事も真面目に考えすぎると、気が詰まっちゃうよ? ほどほどにゆるくいこうよ。

「珈琲館 紅鹿舎」から歩いて5分。日比谷公園で食後のおさんぽ

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

ふぅ、美味しかった! おなかいっぱいね。

画像:みたら氏
みたら氏

腹ごなしに、日比谷公園のほうをおさんぽしようか。

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

あぁ、いい眺めね。

 

画像:みたら氏
みたら氏

少しだけ、黄色く色づいている葉っぱがあるね。もう少ししたら、紅葉シーズンだ。青々とした今の眺めも素敵だけど、紅葉も楽しみだな。

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

空が開けていて気持ちいいわね。ベンチが多くて、のんびりおしゃべりしている人もたくさん。
前にパリに行ったとき、公園で読書したり、芝生に寝そべってくつろぐ人たちをたくさん見かけたの。日本だと、公園にいるのって子どもが多いイメージだけど、パリは大人のほうが断然多くて。それが印象的だったのよね。

画像:みたら氏
みたら氏

ゆったりと自分の時間を過ごす場所として、公園を利用しているのかもね。このあたりは基本はビル群だけど、ちょっと足を伸ばせばこんなに立派な公園がある。この辺りで働く人がうらやましいな。

画像:わたしちゃん
わたしちゃん

さて、日が落ちて寒くなる前に帰りましょうか。

画像:みたら氏
みたら氏

そうだね。念願のピザトーストも食べられたし、素敵な公園でおさんぽできた。今日は本当にいい一日だったな!

【店舗情報】アクセス、禁煙/喫煙|日比谷「珈琲館 紅鹿舎(べにしか)」

※日比谷「珈琲館 紅鹿舎(べにしか)」は【分煙】です。訪問時には満席でしたがタバコを吸っている方はいなくて(気づかなかっただけかもしれませんが)、ほとんど匂いは気になりませんでした。
ただ、席が壁などで区切られていないので、タバコを吸う方がいる場合は禁煙席にも匂いが流れてくるかもしれないな、と感じました。

※参考URL
「東京シャンゼリゼ構想」って?――丸の内「パリのにぎわい」、意識改革や演出、必要に。

【お知らせ】「ナースときどき女子」にて本記事をご紹介いただきました(2020.2.14追記)

画像:みたら氏
みたら氏

看護師さん向けメディア「ナースときどき女子」の「看護師さんにおすすめしたい全国ランチ特集」にて、本記事をご紹介いただきました。
看護師さんに限らず、日頃からお仕事をがんばっているみなさんを癒してくれる全国の素敵ランチスポットが紹介されていますので、よろしければご覧ください。

浅草出身のライター。「レトロ」を軸に執筆活動を展開。「和樂Web(小学館)」「びゅうたび(JR)」など各種メディアにて、明治〜昭和の喫茶店文化や食文化にまつわるコラム、レトロスポットの取材記事などを執筆。当Webマガジン「てくてくレトロ」主宰。