【おさんぽエッセイ】カメラ片手に鎌倉さんぽ。長谷の大仏とプリン

カメラ片手に日帰りで、鎌倉・長谷へ。

着いたのが夕方で、もう日が落ちかけていた。

お団子を食べてから(写真はない)、鎌倉大仏を見に行く。

鎌倉大仏、初めて見た。

逆サイド。

横。

後ろ姿。少し猫背。

換気のためか、背中が開いていた。鳥が入ってしまったりしないんだろうか。心配。

日が落ちて、西の空が金色に染まるにつれ、ひんやりとした空気がおりてくる。秋は夕暮れ。最高だなぁ……。

大仏の観覧は17時まで。そのあとに大仏〜長谷駅までのお店を散策しようと思っていたのだけど、駅に向かう道すがら、ほとんどのお店が閉店作業をしていた。

鎌倉に限らず、旅先のお店は閉まるのが早い、という印象がある。観光地ならもっと遅くまで開けていたらいいのに……と勝手なことを思っていたのだけど、「むしろ、夜遅くまで開いている店が多い東京が特殊なんじゃないか」と、最近は思う。

夜遅くまで開いている店がたくさんあったほうが、便利は便利だけど。そんなに「便利」じゃなきゃいけないのかな、とも思う。

便利に慣れすぎると、少し不便になっただけで、不満を抱えてしまう。それってあんまり幸せなことではない気がする。だからといって、わざと不便な場所に身を置くことはないけど。自分が享受しているものすべてについて、「当たり前にあるべきもの」と思い過ぎないようにしたい。

かろうじて、18時まで開いているカフェが見つかったので、入る。

「ToBoRu Coffee」さん。プリンを食べた。

苦めのカラメルソースが、美味しかった。

久々にカメラを持ってお出かけ、楽しかったな。

浅草出身のライター。「レトロ」を軸に執筆活動を展開。「和樂Web(小学館)」「びゅうたび(JR)」など各種メディアにて、明治〜昭和の喫茶店文化や食文化にまつわるコラム、レトロスポットの取材記事などを執筆。当Webマガジン「てくてくレトロ」主宰。