松岡美術館の「わたしを呼ぶ《アート》 古代エジプトの棺からシャガールまで」を鑑賞してきました。
彫刻、仏像、壺や絵画、そしてミイラの棺まで。白金台にひっそりとたたずむ、隠れ家のような美術館で、幅広い作品を堪能してきました。
概要|わたしを呼ぶ《アート》 古代エジプトの棺からシャガールまで

- 会期:2025.10.28〜2026.02.08
- 会場:松岡美術館(白金台)
- 料金:一般1,400円(ぐるっとパス利用で700円)
松岡美術館のInstagramに書かれていた、「隠れ家のような私立美術館」という表現がまさにしっくりくる場所。静謐な空間で、ゆったりと美しい美術品たちを鑑賞できました
「私立美術館」というジャンルも自分にとっては新鮮でした。なんとなく、美術館というのは公的な施設のようなイメージだったので。
でも思い返すと、以前何度か足を運んだことのある弥生美術館・竹久夢二美術館(文京区)も私立の美術館だったな…と。というか、公立よりも私立の方が圧倒的に多いんでしょうね。
仏像、ミイラの棺、絵画…幅広いコレクション量に圧倒される
わたしを呼ぶ《アート》展は、初代館長の松岡 清次郎氏が個人で収集した美術品たちを、オークションや社員さんとのエピソードも交えて紹介していく構成。



大型の彫刻、仏像、壺に絵画、そしてミイラの棺など、幅広いラインナップ。そして量がものすごい。「この量を個人で集めたの?!」というのにも驚きました。



2階には大きい壺が多数展示されていましたが、どれも凝ったつくりで美しかった!



写真だとわかりにくいかもしれませんが、両手で抱えてやっと持てるくらいの、大きな壺です。多分、何かに使うのではなく観賞用かと思います。細部にわたって細かく絵が描き込まれていたり、装飾が施されていたり。いろんな角度から眺めて楽しみました。



そして、メインビジュアルにもなっているチャールズ・エドワード・ペルジーニの「束の間の喜び」。これも素敵だった。




花を入れた籠を持っている女性が、手にとまった蝶を見つめる姿。ふわっとやわらかそうな肌の質感や、スカートの裾のくしゅくしゅ感もリアルでした。
所蔵品のみで展示を行う背景にある、松岡氏のこだわり

元々、松岡美術館は新橋に構えていたようですが、白金台の私邸跡地(現在の場所)に新たに美術館を建てて、2000年に移転オープン。自宅の土地…めちゃくちゃ広いな?!と、そこにもびっくりしました。

松岡美術館は、開設以降ずっと所蔵品のみで展示を行っているそう。
その根底には、「私立美術館は、蒐集者の審美眼を、美術品を通して訴えるべきところ」という松岡氏の考えがあるのだとか。
ポリシーをもって美術品を集め、展示しているのは素晴らしい。そして、所蔵品のみで会期毎に作品を入れ替えて展覧会を開催できる、そのコレクション量も素晴らしいな、と。
何より、空間そのものが素敵でした。(大変失礼ですが)有名どころの美術館というわけではないこともあって人もそんなに多くなく、上質な空間でゆったりと鑑賞ができるのはとってもよかった。ぐるっとパスをきっかけに存在を知ることができて、よかったなと思いました。



