モーニング/カフェ利用/しっかり食事もOK!上野「珈琲王城」で優雅なコーヒータイムを

上野・アメ横は、居酒屋や個人店などが立ち並ぶ、ゴミゴミしたエリア。

その中にお店を構える純喫茶「珈琲王城」は、純喫茶が多い上野エリアの中でもかなりの人気店。

レトロなムード漂う店内で、おいしい食事とコーヒーを味わうことができます。

上野の有名純喫茶「珈琲王城」

上野の「珈琲王城」は、1975年に創業した純喫茶です。
お店は上野駅から約200m、5分ほど歩いた場所にあります。

珈琲王城のまわりはほとんど居酒屋なので、レンガのレトロな外観はなんだか異質にうつります。

店内のようすを伺うと、暗めの照明でなんともムーディーな雰囲気……!
それでは、行ってみましょう!

優雅な雰囲気の店内|上野「珈琲王城」

「珈琲王城」の店内は、お城をイメージした優雅な雰囲気。

珈琲王城が創業した1970年代の日本では、イギリスやフランスの王室ブームが巻き起こっていたそう。そのため、シャンデリアやステンドグラスなど、城をイメージした豪華な内装の喫茶店が数多く存在していたそうです。

珈琲王城はSNSでも話題のお店のため、若い人の姿が多く見られましたが、ふらりと立ち寄った地元の方、といった雰囲気の方もちらほら。テイクアウトを注文して、待っている間に新聞を読みながらアイスを食べているお客さんもいました。

テレビのロケや雑誌の喫茶店特集など、メディアに取り上げられることの多い有名店ではありますが、地元の方にとっては、馴染みのある近所の喫茶店……という感じなんでしょうね。

ツナトースト/ホットケーキ/王城ソーダ|上野「珈琲王城」

さて、ここからは珈琲王城さんで食べたものをご紹介。
何度か伺っているので、それぞれ

最初に伺った時には、ツナトーストとコーヒーを注文しました。

コーヒーは、カップが先にテーブルに置かれます。店員さんがあとから来て、席で注いでくれます。
店員さんがくるのを待っている間、何の気なしにコーヒーカップに触れたところ、カップが温めてありました。コーヒーが冷めないように、という気遣いかと思いますが、細かいところまでさすが老舗だな……! と感じました。

銀製のミルクピッチャーと砂糖の容れ物が、レトロで素敵でした。
顔が映るくらいピカピカ! きちんと磨かないとこんなに綺麗に保てないはずなので、きっと丁寧にお手入れして使っているんだろうな、と。
(2022年追記:新型コロナ予防の観点からか、現在はこちらの容器ではなく、スティックシュガーでの提供となっていました)

大理石模様のテーブルに珈琲が映える……この雰囲気、好きだなぁ。
珈琲は、酸味が少なくてコクがある感じで、すごく好みの味でした。

こちらがツナトースト。けっこうボリュームがありました!
そのままガブリといくと中身があふれてきそうだったので、最初にツナやレタスをフォークでぐいっと押し込んでから食べるのをおすすめします。

こんがり焼かれたパンにバターがたっぷり染みていて、王道のツナ×マヨの組み合わせを最高に引き立たせていました。中にはさまっているキュウリのパリパリ感がアクセントになっていて、これまたいい。めちゃくちゃおいしいかったです!

こちらは、「王城ソーダ(クリア)」。珈琲王城の看板の紫色を取り入れたそうです。
ちなみに、下の方に紫のシロップ、上がクリアなソーダの二層式になっているの、わかりますか……?

実はこちらの二層式バージョンは、裏メニューなんです。
王城ソーダは、ふつうに頼むと二層式ではなく紫一色のものが出されるのですが、注文時にお願いすると、上がクリアになっているバージョンを出していただけます!

何と言って頼めばいいのかわからず、「インスタで二層になっているやつを見たんですが……」とゴニョゴニョ伝えたところ、ちゃんと伝わって無事裏メニューをゲットできました。(画像を見せて注文するのが確実かも)

ソーダを飲んだあと、ホットケーキとコーヒーもいただきました。こちらもおいしかったです!

珈琲王城さんでは、トーストやパフェといった喫茶メニューから、ナポリタンなどしっかり食べたい人向けの食事メニューまで、ひととおり揃っています。

朝は8時から開店してモーニングもやっています。珈琲王城は日中、とくに週末は行列ができるほどの人気店なので、がんばって早起きをして朝から行くと、ゆったり過ごせるかもしれません。

【お知らせ】てくてくレトロ編集長が「珈琲王城」取材記事を寄稿しました

てくてくレトロ編集長・中村が、生活情報メディア「を知る通信」で珈琲王城さんの取材記事を執筆しました。
モーニング限定の厚焼きトーストの紹介から、オーナーさんに聞くお店の歴史など、盛り沢山の内容です。
よかったらこちらも読んでみてくださいね!

【店舗情報】アクセス、禁煙/喫煙|上野「珈琲王城」

〒110-0005 東京都台東区上野6丁目8−15

※2018年訪問時には全席喫煙可でしたが、2020年4月より全席禁煙となりました。お店の中や外に、喫煙できるスペースはありません。

浅草出身のライター。「レトロ」を軸に執筆活動を展開。「和樂Web(小学館)」「びゅうたび(JR)」など各種メディアにて、明治〜昭和の喫茶店文化や食文化にまつわるコラム、レトロスポットの取材記事などを執筆。当Webマガジン「てくてくレトロ」主宰。