ラーメンからあんみつまで!メニューが豊富な日暮里のレトロ喫茶「軽食喫茶 あづま家」でくつろぎのひとときを

店名を見て、メニューを見て、「“軽食”の定義とは……?」と、思わず考えこんでしまった。
そのお店の名は、日暮里の「軽食喫茶 あづま家」。

クリームソーダやパフェ、あんみつなど「うんうん、軽食喫茶だね」と思えるメニューに加え、ウーロンハイにレモンサワー、ラーメンタンメンチャーハンギョウザかつ丼親子丼………と、「け、軽食??」と思わず聞きたくなるような、がっつり本格的なお食事メニューも揃っています。

日暮里駅からすぐの、レトロな喫茶店|日暮里「軽食喫茶 あづま家」

「軽食喫茶 あづま家」は、日暮里駅から谷中方面に続く「御殿坂」の途中にあります。駅からは、歩いて1〜2分ほど。

一軒家の一階部分がお店になっています。
レンガの壁にピンクがかったドアがレトロ感満載。写真では見えにくいですが、外のショーケースには、ようかんなどの和菓子が入っていました。

店頭の食品サンプルの上の棚には、クリームソーダやソフトクリームが並んでいます。
そして、左上の端のほうにはビールの瓶が……近寄って見てみると、下段のサンプルはラーメンやチャーハンなど、中華料理屋のようなラインナップ。

「軽食喫茶」とは……と疑問になり、思わず軽食の意味をググったところ、「軽食=簡単な食事、軽い食事」とのこと。
あれ、軽い食事……ラーメン……? と思いましたが、お店のレトロなたたずまいに惹かれ、入店してみることに。

どことなく和を感じる懐かしい雰囲気の店内|日暮里「軽食喫茶 あづま家」

「軽食喫茶 あづま家」さんの店内は、ザ・レトロな喫茶店……といった雰囲気。壁やテーブル、椅子など、全体的にブラウン調の内装です。

壁には、筆文字で「あづま家」と店名が書かれたものが掛けられています。
あんみつなどの甘味を扱っていることもあってか、どことなく和のテイストも感じますね。

照明がすずらんのような形ですごくかわいい!
天井が部分的にアーチ状になっているのですが、壁にもアーチの模様が描かれているので、なんとなく幾何学模様っぽさも感じます。

パフェにラーメン、カツ丼など幅広いメニューが魅力|日暮里「軽食喫茶 あづま家」

冒頭でもご紹介しましたが、「軽食喫茶 あづま家」はメニューがとにかく豊富。
クリームソーダやパフェなどの喫茶定番メニューはもちろん、あんみつやなどの甘味、ラーメンやギョウザ、カツ丼などのがっつり系メニュー……と、かなり幅広く取り揃えられています。

今回は別のお店で食事をしたあとに伺ったので、あんみつをオーダー。

あんみつ単品で注文したところ、緑茶がついてきました。甘味処って飲み物を別で頼まなくてもお茶がいただけるところが多いですよね。それを知らずに飲み物を別途注文して、甘味のセットのお茶+別で注文したお茶の計2杯を一人で飲むハメになったこともあります。(お腹がタプタプになった)

求肥や寒天、フルーツにあんこ、といったシンプルな内容。
真ん中に突き刺さっているのは、うさぎの形に切ったりんご。向き的に、うさぎがあんみつに顔をガッツリ突っ込んでいる形になっていますが、大丈夫でしょうか。もしかしたら、うさぎがあんみつを食べている……みたいなイメージなのかもしれません。

地元が浅草、かつ親が和菓子好きだったこともあり、あんみつはよく小さいころのおやつとして食べていました。
久しぶりに食べたら、なんだか懐かしい気分に。

食べ終えてのんびりしていると、小さいお子さんを2人連れた女性が来店。お店の方と和やかに話しながら、ラーメンやチャーハンを食べていました。きっと地元の常連さんなんでしょう。
ほかにも、おひとりで来店されて食事をし、お土産にギョウザを買って帰っていった年配の男性客もいました。

谷根千エリアは観光で訪れる人も多い場所ですが、「軽食喫茶 あづま家」は地元の方が普段使いするお店なんだろうな、と。
地元の方に愛される、下町のお店。谷根千、日暮里あたりに訪れた際にはぜひ。

【店舗情報・アクセス】日暮里「軽食喫茶 あづま家」

〒116-0013 東京都荒川区西日暮里3丁目2−2 あづま家

※全席禁煙です

浅草出身のライター。「レトロ」を軸に執筆活動を展開。「和樂Web(小学館)」「びゅうたび(JR)」など各種メディアにて、明治〜昭和の喫茶店文化や食文化にまつわるコラム、レトロスポットの取材記事などを執筆。当Webマガジン「てくてくレトロ」主宰。