浅草/上野/入谷「珈琲屋うさぎ」。自分で選んだカップでいただくコーヒーと、コショウのトースト

浅草のかっぱ橋道具街近くにある喫茶店「珈琲屋うさぎ」。浅草のほか、入谷や上野などからも歩ける場所にあります。

和風ののれんをくぐって中に入ると、色とりどりのコーヒーカップが並ぶカウンターの中から、店主がにこやかに迎えてくれます。

素敵なカップでいただくコーヒーとともに、ちょっと変わったコショウのトーストをいただきました。

かっぱ橋道具街近くの喫茶店|浅草「珈琲屋うさぎ」

「珈琲屋うさぎ」は、最寄駅をどこと説明したらいいのか難しいのですが、つくばエクスプレス浅草駅・地下鉄日比谷線の入谷駅・地下鉄銀座線の稲荷町駅/田原町駅から歩いて約10分、JR/地下鉄上野駅からは15分くらい……という場所にあります。

私が伺ったのは昨年の12月。新型コロナの影響か、12月は月の半分くらいは休業日となっていました。

お店の外の黒板ボードに休日が記載されたカレンダーがかかっていましたが、12月は基本的には金土日の営業だったよう。毎月この曜日での営業なのかどうかはわかりません。(曖昧ですみません)

かっぱ橋道具街を散策がてらチラ見して、もし開いていたらラッキー、くらいの感じで足を運んでいただくのがいいかもしれませんね。

店内には素敵なステンドグラスが|浅草「珈琲屋うさぎ」

店内はカウンターと、2人がけのテーブルがいくつか。あとは、4人くらいは座れるかな、という感じのソファー×テーブル席がひとつありましたが、ここも基本的には2人でゆったり使う感じのサイズ感でした。(4人だとぎゅうぎゅうかも)

店内のあちこちに、素敵なステンドグラスが。

写真を撮らせていただきたいとお願いすると、カウンターの中の店員さんが、「姉が作っているんです」とにっこり。
ステンドグラスって作れるんですか??? とびっくりして思わず聞いてしまいました。

12月に伺ったので、クリスマス仕様になっていました。季節によってディスプレイを変えているようですね。お正月は鏡餅の形のステンドグラスだったりするのか? と思いましたが、残念ながら行きそびれてしまいました……。

コーヒーとコショウのトースト|浅草「珈琲屋うさぎ」

「珈琲屋うさぎ」では、普段はシフォンケーキを出しているそうなのですが、お客様もいる店内で焼き上げるため、「新型コロナが流行している時期はお休みしているんです」とのことでした。

じゃあシナモントーストとコーヒーを……と思ったら、「コショウのトーストって食べたことあります?」と……。
トーストにコショウを? とびっくりしましたが、せっかくなので食べてみることに。シナモンとコショウ、半分ずつで作っていただきました。

右側がシナモン、左側がコショウです。バターを塗ったトーストの上に、ミルで挽いた粒のコショウがかかっています。

シナモンは言わずもがなおいしかったんですが、コショウも予想外においしくてびっくり! 香りが重要なので、すでに挽いてあるものを使うのではなく、使う前に挽くのがいいそうです。

珈琲屋うさぎでは、コーヒーを入れるカップを自分で選べます。
カウンターの奥の棚に並ぶ色とりどりのカップの中から、青と金色の組み合わせに惹かれてこちらのカップを選びました。

洋食器メーカー・大倉陶園で1年に1度出される「イヤーズカップ」として出されたものだそう。イヤーズカップは、現在はもう出されていないようです。

描かれているのはポピーの花。濃紺〜うすい青のグラデーションが美しくて、縁と持ち手の金色は、やや艶消しっぽくなっているので、光りすぎなくて落ち着いた印象。

地元の方から、観光で来られたのかな? という感じの若い方まで、幅広いお客さんが訪れていましたが、店員さんはどのお客さんにも分け隔てなく気さくに声をかけてくれます。

下町ならではのあたたかさに触れられる、素敵な喫茶店です。

下町らしさを感じられる喫茶店が好きな方なら、浅草の「銀座ブラジル」もおすすめです。

浅草の純喫茶「銀座ブラジル」でモーニングを堪能(コーヒー+トースト)

【店舗情報・アクセス】浅草「珈琲屋うさぎ」

浅草出身のライター。「レトロ」を軸に執筆活動を展開。「和樂Web(小学館)」「びゅうたび(JR)」など各種メディアにて、明治〜昭和の喫茶店文化や食文化にまつわるコラム、レトロスポットの取材記事などを執筆。当Webマガジン「てくてくレトロ」主宰。