浅草駅を出て新仲見世通りを3分ほど歩いたところにある「舟和 本店」。
明治35年創業の老舗の和菓子屋さんです。本店は1階が販売スペース、2階が喫茶室になっています。
ほかに販売のみの店舗が仲見世に2件あり、喫茶のみの「ふなわかふぇ」は、浅草をはじめ自由が丘と高田馬場にも店舗を構えています。
「舟和」の芋ようかんは、小さい頃の定番おやつのひとつ。さつま芋の自然な甘みとしっとりとした食感が大好きで、よく買いに行っていました。
2階の喫茶に入ったことはなかったのですが、今回初めて足を踏み入れてみました。
浅草「舟和 本店」の2階にある喫茶室へ

2017年に改装したのよね、ここ。実は改装前にも、2階の喫茶室には入ったことがなくて。だいたい1階で芋ようかんやあんこ玉を買って、家に帰って食べていたから。

地元だとわりとそういう人も多いかもね。人気のお店だから、混んでいることも多いし。今日はどうだろう、入れるかな……ちょっとのぞいてみる?

そうね、2階に見に行ってみましょう。


へぇ、中はこんな感じになっているんだ! レトロモダンな雰囲気で素敵だね。

何組か待ってるけど、席は空いているからすぐ入れそうね。


向こうには1人用のカウンター席もあるね。目の前が薬局だから眺めが良い訳ではないけど(笑)、1人でのんびりお茶したいときには良さそうな席だね。

あ、席が空いたみたい。
焼き芋ようかんと抹茶のセットをオーダー


さて、何を食べようかな。せっかくなら喫茶でしか食べられないものがいいわよね。

そうだね……焼き芋ようかんはどう?

お、良さそう! 持ち帰り用の芋ようかんに付いているリーフレットにも「焼いてもおいしい」って書いてあるんだけど、家で食べるときはそのまま食べることが多かったから、焼きいもようかんにしてみようかな。


おーーいいねぇ、おいしそう! 抹茶にもなかとアイスも付いていて豪華だね。どれから食べようか迷う。

まずは芋ようかんから食べようかな! 添えてあるバターを付けて……いただきます♪


どう? わたしちゃん。

要冷蔵だから普段は冷えた状態で食べるんだけど、温かいと甘みをより感じられるわね。焼くことで表面が硬めの食感になっているんだけど、噛み締めると芋ようかんが口の中でほくっとほどけて、お芋の自然な甘みとバターの香りがふわ〜っと広がって……なんとも言えないおいしさ……!

舟和さんの公式サイトにも、焼き芋ようかんの作り方が紹介されているみたい。シナモンを加えてもいい、って書いてあるね。

芋ようかん自体がシンプルだから、色んなアレンジがききそう。そのままでももちろんおいしいけど、自分なりのアイデアレシピを考えるのも楽しそうね!
舟和の芋ようかんを食べながら、地元・浅草に思いを馳せる


珈琲もおいしいね。場所柄、とくに土日なんかは観光客の人が多いから少し騒がしいけど、この賑やかさが浅草らしさでもあるよね。

確かにそうね。昔は、観光地に住んでいるっていうのが少し嫌だなぁと思う時期もあったの。土日は街中に人がたくさんいて、本でも読もうか、と思って近所のカフェに行っても混雑していて入れない、なんてこともザラにあるしね。でも浅草を離れて別の場所に住んだとき、賑やかさを懐かしく感じるようになったのよね。雷門や仲見世の喧騒に、少しほっとしている自分がいるの。

なるほど。僕も浅草に住むようになって長いから、その感覚は少しわかるよ。お上品で閑静な住宅街、とかだとちょっと落ち着かないんだよねぇ。

賑やかなのにほっとする、落ち着く……って不思議よね。そういえば、「浅草に住むようになって長い」って……前は別の場所に住んでいたってこと?

うーんまぁ、ふふふ。まぁ、細かいことはいいじゃない。さて、珈琲も飲み終えたし、そろそろ出ようか。

みたら氏は自分のこととなると、はぐらかすわよね……まぁいいわ。おやつ用に下で芋ようかんでも買っていきましょうか。

オーケー。買い物が終わったら、少しぷらぷらしよう。

浅草「舟和本店」店舗情報

【みたら氏の一言めも】こちらは全面禁煙です。
公式サイト