【お取り寄せ・お土産】本所吾妻橋 ショコラティエ「川路」の「北斎チョコレート」

今回ご紹介するのは、ショコラティエ「川路」さんの「北斎チョコレートセット」。

本場・パリで修行を積んだショコラティエがひとつひとつ丁寧に作るチョコレートは、繊細で奥深い味わい。
味はもちろんのこと、見た目にも華やかなのでギフトにもおすすめ。

詳しくご紹介していきます!

本所吾妻橋 ショコラティエ「川路」の「北斎チョコレートセット」

ショコラティエ「川路」は、墨田区・本所吾妻橋にあるお店です。浅草からも歩いて10分くらいで行けます。

墨田区のとあるお店を取材した帰り道、周辺を散策していたところ、ある看板に目がとまりました。

看板には、つややかで美しいチョコレートの写真が。そして気になったのが、「北斎チョコ」というワード。

浮世絵で有名な葛飾北斎は、実は墨田区の出身。90年の生涯をほとんど区内で過ごし、多くの作品を残したそうです。
すみだ北斎美術館」という、北斎専門の美術館もあります。

「北斎チョコ」って、一体どんなチョコレートなのか……? 気になって入店してみることに。

ショコラティエ「川路」|北斎の浮世絵が描かれた美しいチョコレートにうっとり

店内に入ってすぐ、美しいチョコレートがずらりと並ぶショウケースに目が奪われました。

なんて美しい……と、しばしうっとり。

ショコラティエ「川路」の店主である川路さとみさんは、フランスでの2年間のチョコレート修行を経て日本でお店をオープン。
日本を離れ海外で修行をする中で日本の素晴らしい点に改めて気づき、日本人であることに誇りを持てた……という経験から、日本人だからこそ作れる「和ショコラ」を作ったそうです。

レジのところに北斎についての説明パネルがありました。北斎は江戸時代には美人画のほうが有名だったそう。きものデザイナーとして活躍していたのも知りませんでした!

「北斎チョコレート」は、4つで1,620円(税込)。1つ400円かぁ、なんて計算してしまうのは野暮ってもんでしょうか。日常的なおやつとして買うにはお高い値段ですが、自分へのご褒美やギフトとして買うにはぴったり。

「てくてくレトロで紹介しよう」という言い訳のもと、購入してきました!

ショコラティエ「川路」|「北斎チョコレート」実食! 濃密な和ショコラを堪能

北斎の有名な浮世絵「神奈川沖浪裏」のシールが素敵ですね。
では、開けてみます!

う、美しい……! シールにも使われていた「神奈川沖浪裏」と「赤富士」、そして吉祥文様が描かれているチョコレートが2つ、合計4つ入っています。

  • 【左上】神奈川沖浪裏:希少なホワイトカカオを使用したビター70%のショコラ
  • 【右上】源氏香と若松文様:高知産の柚子を煮詰めたコンフィと墨田区限定の日本酒のガナッシュ2層のショコラ
  • 【右下】赤富士:エクアドル産のローチョコレート70%を使用したビターなショコラ
  • 【左下】桜割文様:きな粉と黒蜜をミルクチョコレートで合わせたショコラ

ちなみに、「源氏香と若松」は新春祝いや出産祝い、「桜割文様」は新しい門出……というように、吉祥文様にはそれぞれ縁起の良い意味が込められています。

「北斎チョコレート」に入っているのはこの2種類ですが、ほかにも文様があしらわれたチョコレートがたくさんありますので、贈る相手によって文様をチョイスして、オリジナルの詰め合わせを作るのも良いかもしれませんね。

サイズ感はこちら。3cm角くらいです。

半分かじって舌の上で転がすと、チョコレートの豊かな香りが口の中に広がります。ふぅ、と鼻から息を吐くと鼻にまで香りが抜けて、顔全体でチョコレートを味わっているような感覚に。

若松は柚子と日本酒、桜はきな粉と黒蜜が入っていますが、それらが全面に押し出されているというよりは、芳醇なチョコレートを味わっているとその奥から品良く香ってくる、という感じです。

小さなチョコレートの中に含まれる味や香りの要素は繊細かつ複雑で、きっと少しでもバランスが変わったら味も違ってしまうんだろうな、と。

コンビニの安いチョコレートに慣れてしまっていると「チョコレート1つで400円は高い!」と思ってしまうけれど、食べてみると納得します。同じ「チョコレート」って名前だけど全然違う!

美しくておいしくて縁起も良い、手土産にぴったりなショコラティエ「川路」 さんの「北斎チョコレート」。ぜひ1度味わってみてください。

【お知らせ】てくてくレトロ編集長が、ショコラティエ「川路」取材記事を外部メディアに寄稿しました

日本文化メディア「和樂」でショコラティエ「川路」の取材記事を執筆しました。

北斎チョコレートの開発秘話やチョコレートへのこだわりを、オーナー川路さんにたっぷり伺っています。こちらもぜひご覧ください!

本所吾妻橋 ショコラティエ「川路」 店舗情報

ショコラティエ「川路」 公式サイト
https://chocolatier-kawaji.com/

オンラインショップ
https://okashi-mania-shop.com/

※参考ページ
墨田区Webサイト
https://www.city.sumida.lg.jp/bunka_kanko/katusika_hokusai/

浅草出身のライター。「レトロ」を軸に執筆活動を展開。「和樂Web(小学館)」「びゅうたび(JR)」など各種メディアにて、明治〜昭和の喫茶店文化や食文化にまつわるコラム、レトロスポットの取材記事などを執筆。当Webマガジン「てくてくレトロ」主宰。