レトロ&ゴージャス!日暮里の「談話室 ニュートーキョー」でモーニング

赤い絨毯にソファー。頭上を見上げれば、光り輝くシャンデリア。

まるで貴族の邸宅に迷い込んだかのような雰囲気……と思いながらふと隣を見ると、そこには幕の内弁当を食べているご夫婦が。窓際のテーブルで洋食を囲みながら賑やかに談笑しているのは、家族連れとおぼしき4人組。

日暮里の「談話室 ニュートーキョー」。ゴージャスながら、どこか下町らしい昔懐かしい空気感も味わえるお店で、モーニングを食べてきました。

駅近ビルの2階にあるお店|日暮里「談話室 ニュートーキョー」

「談話室 ニュートーキョー」は、日暮里駅のすぐ横にあるお店。バスターミナルの目の前のビルです。

「ニュートーキョー」は、お店が入っているビルの名前のよう。

食品サンプルを見てもわかる、圧倒的ラインナップ。

クリームソーダやパフェ、といった喫茶店ぽいメニューもあれば、オムライスにハンバーグ、ナポリタンと洋食もあり、あんみつなどの甘味もあり、さらには幕の内弁当もある。圧倒的!

談話室は2階にあります。エスカレーターを登っていざお店へ。

レトロゴージャスな店内|日暮里「談話室 ニュートーキョー」

エスカレーターを登った先には、「Welcome To 談話室」の看板が。

「談話室」って響き、いいですね。調べてみたところ、「歓談のために設けられた部屋」という意味のよう。

ひとりで来ているお客さんも多かったものの、複数人で談笑している姿も多く見られ、店内は静かというよりは比較的賑やかな印象。これが「談話室」たるゆえんなのかな、なんて思ってみたり。

160席もある広々とした店内は、なんともゴージャスな雰囲気。
赤い絨毯の床に、ソファーは……ゴブラン織り、で表現合ってるのかな。天井には、シャンデリアが輝いています。

日暮里駅そばのバスターミナルに面した側は一面窓になっていて、開放的な雰囲気です。
今回は明るい時間に伺いましたが、夜になったらまた違う雰囲気が楽しめそう。

モーニングセットとウィンナーコーヒー|日暮里「談話室 ニュートーキョー」

この日はモーニングセットをいただきました。

トーストにサラダ、ゆでたまご。これぞレトロ喫茶モーニング、といった盤石の布陣。
このいちごジャムがまた懐かしさをそそりますね。昔家族旅行で行った先で食べた、ホテルのモーニングとかによくこういうの置いてありました。

横のお客さんが幕の内弁当を召し上がっていて、こっそり横目で見てみたら、んまぁーーーーおいしそうなこと。レトロゴージャスな雰囲気の喫茶店で鯖の味噌煮を頬張る、なんて随分乙じゃありませんか。

こちらは、別日に伺った際に飲んだウィンナーコーヒー。
たっぷりと乗った生クリームに守られたコーヒーは熱くて冷めにくく、何度か「あちっ」となりました。

たしか、ウィンナーコーヒー発祥のお店といわれる神保町のラドリオさんでは、お客さんが会話で盛り上がったり、読書にふけっている間にコーヒーが冷めないように……という気づかいから、ウィンナーコーヒーを出すようになった、と聞いたことがあります。
(コーヒーに生クリームを乗せる発想は、お客さんの「ウィーンで生クリームが乗ったコーヒーを見た」という発言がきっかけだったようですが)

ウィンナーコーヒー発祥の店・神保町「ラドリオ」。まるで芸術品のようなウィンナーコーヒーにうっとり

2回行きましたが、2回とも近くの席のお客さんが幕の内弁当を食べていて、すごく気になっている……。
次回は幕の内弁当を食べたいと思います!

【店舗情報】アクセス、禁煙/喫煙情報など|日暮里「談話室 ニュートーキョー」

〒116-0013 東京都荒川区西日暮里2丁目19−4 ニュートーキョービル 2F

※全席禁煙です。店内に喫煙ブースがあります。
※カード支払い可能

浅草出身のライター。「レトロ」を軸に執筆活動を展開。「和樂Web(小学館)」「びゅうたび(JR)」など各種メディアにて、明治〜昭和の喫茶店文化や食文化にまつわるコラム、レトロスポットの取材記事などを執筆。当Webマガジン「てくてくレトロ」主宰。