二羽のうさぎが目印。千駄木の「喫茶ニト」でゆったりコーヒータイム

谷根千散歩の途中、青いタイルが印象的なお店を見つけた。

どうやら喫茶店のよう。看板に書かれている店名は、カタカナ二文字。どういう意味だろう? と一瞬思ったけれど、看板に書かれた二羽のうさぎを見て、なるほどと納得した。

そのお店は、喫茶ニト。おいしいコーヒーをいただきながら、散歩の疲れを癒しました。

青いタイルが印象的な、谷根千の喫茶店|千駄木「喫茶ニト」

「喫茶ニト」があるのは、千駄木駅から歩いて5分ほどの場所。日暮里駅、西日暮里駅からも、10分もかからずに行けます。

はじめ、ニトって変わった名前だな、と思いましたが、おそらく「二兎」からきているのでしょう。二羽のうさぎのイラストがかわいらしい。

窓はすりガラスになっていて、入口のドアはガラス張りにはなっているものの、店内のようすは見えません。どんなお店かわからないけれど、外観のたたずまいから素敵な喫茶店なんだろうな、という雰囲気をひしひしと感じたので、入店してみることに。

落ち着いた雰囲気の店内|千駄木「喫茶ニト」

店内は、思ったとおり素敵でした。落ち着いた雰囲気の店員さんに促され、窓際の席へ。

お店の外の青いタイルがすごく素敵だな、と思ったのですが、店内のカウンター下にも同じタイルが貼られています。
水彩絵具で塗ったみたいなすこしムラのある青が、ブラウン調にまとめられた店内の中で、アクセントになっていてめちゃくちゃいい。

ふと横を見ると、窓に二羽のうさぎが。
すりガラスの向こう側にぼんやりと映る人影がゆらゆらと通りすぎていくのを眺めるのが、なんだか楽しい。これ、普通の透明なガラスだったら少し人目が気になっただろうな……すりガラスになっているのは、きっと席に座る人への配慮もあるんでしょうね。

コーヒーなどドリンクのほか、スイーツや軽食も|千駄木「喫茶ニト」

喫茶ニトさん、がっつりお食事系のメニューはなく、ドリンクとプリンなどのスイーツ、軽食(サンドイッチ)といった感じのラインナップ。

隣の方が食べていたプリンも気になったのですが、この日はランチを食べたあとでお腹いっぱいだったので、コーヒーのみ。

砂糖とミルクのセットがかわいい。私はブラックで飲むので砂糖もミルクも使わないのですが、ちまっとセットになっている感じがかわいかったので、同行者(夫)のを奪っ……いえ、お借りしまして、並べて写真を撮りました。

人気のお店のようで、私が入ったすぐあとに満席になりましたが、お客さんがひっきりなしにやってきては「すいません今空いてないんです」と言われて出ていく……という感じでした。

混雑時は2時間制、と外に張り紙がしてありました。
ちょうど2時間くらいたったかな、というタイミングで店員さんから声をかけられ、お店を後に。並ばずに入れたのは、ラッキーだったのかも。

ちなみに、喫茶ニトに行く前にランチを食べたのはこちらの「キッチンマロ」。喫茶ニトのすぐ近く(100mほど)にあります。渋い洋食屋がお好きな方におすすめ。

のれんをくぐると、そこは渋い洋食屋。千駄木の「キッチンマロ」でミックスフライランチ

【店舗情報】アクセス、禁煙/喫煙状況など|千駄木「喫茶ニト」

〒113-0022 東京都文京区千駄木3丁目42−13

※全席禁煙です。
※お会計は現金のみ。

浅草出身のライター。「レトロ」を軸に執筆活動を展開。「和樂Web(小学館)」「びゅうたび(JR)」など各種メディアにて、明治〜昭和の喫茶店文化や食文化にまつわるコラム、レトロスポットの取材記事などを執筆。当Webマガジン「てくてくレトロ」主宰。