創業は明治40年。浅草のてぬぐい専門店「染の安坊」で“粋”と出会う

明治40年創業、浅草にお店を構えるてぬぐい専門店「染の安坊(そめのあんぼう)」。

種類豊富なてぬぐいを始め、マスクや扇子など、てぬぐいを使った雑貨も多数取り揃えています。

今回は、「染の安坊」さんの浅草本店で購入したてぬぐいをご紹介。オンラインショップもありますよ!

浅草「染の安坊」は、明治40年創業の手ぬぐい専門店

「染の安坊」は、明治40年創業の老舗のてぬぐい専門店。本店と別館の2店舗を浅草に構えています。

本店では、職人の手によって1色1版ずつ染められた色柄豊富な手ぬぐいや、てぬぐいを使った雑貨小物が数多く取り揃えられています。

すぐ近くの別館は「お誂え専門店」、つまりオーダー専門の店舗です。
半纏や手ぬぐい、暖簾などのオーダー受注をしています。(来店の際は事前に連絡をしておくとスムーズだそう)

「染の安坊」浅草本店へ。てぬぐいが並ぶ店内でワクワク

今回は、「染の安坊」浅草本店へ。

ちなみに、お店に伺ったのは1月です(更新が抜けており、半年以上経っていますがUPすることに……)。
店頭の商品などがお正月仕様になっていますが、その点はご容赦くださいませ。

店頭には、ズドーンと大きな染め物のタペストリーが。
松に亀、飛んでいるのは鷹でしょうか? お正月らしく、縁起のいいモチーフが並んでいます。

浅草本店があるのは、雷門〜浅草寺をつなぐ「仲見世通り」と、有名人の手形がある「浅草公会堂」などがある「オレンジ通り」との間の道。
雷門からは、歩いて2分ほどの場所です。

(余談ですが、近くにある「餃子の王様」という店は、家族でランチする時によく使ってました。ここの餃子、餡が独特でおいしいんですよ〜)

店内には、色とりどりのてぬぐいがずらり! 見ているだけでワクワクします。

「染の安坊」では毎月新作のてぬぐいが出るのだとか。季節を感じられる柄もたくさんあります。

外出を控えがちで季節の変化も感じにくい昨今はとくに、こういった季節感のある物に魅力を感じますね。

雷門や浅草寺、だるまに招き猫と、和を感じられるモチーフのてぬぐいたち。

店内に所狭しと並ぶてぬぐいはどれも素敵で、目移りしてしまう……!

あれもこれも欲しい! と衝動に駆られましたが、自宅にもすでに何枚かあるのであまりたくさん買ってもなぁと思い、じっくり厳選して2枚を購入。

「染の安坊」で購入したてぬぐいを紹介!

「染の安坊」浅草本店で購入したのはこちらの2つ!
それぞれ詳しく紹介していきます。

水仙鱗形(シトラス)|幾何学模様のモダンなてぬぐい

まず1つ目は、水仙の柄が幾何学模様に構成されたデザインのてぬぐい。
オレンジ系の「アプリコット」と黄色の「シトラス」の2色がありましたが、私は「シトラス」を購入しました。

三角形が交互に連なった幾何学模様のパターンは、「鱗文(うろこもん)」と呼ばれる日本の伝統的な文様です。呪い・魔除けの力を持つ縁起のいい文様とされています。

三角形の中に描かれた水仙はステンドグラスのような印象。モダンな雰囲気のてぬぐいです。

こちらはブックカバー用に買いました。
ブックカバーといっても切ったり縫ったりするわけではなく、折り畳むだけなので簡単です。

総柄のてぬぐいだと、折った時に柄の偏りが出ないのでいいな、と思ってこちらを選びました。

ブックカバーの折り方はこちらのページを参考にしました。本の大きさに合わせられるので便利ですよ!

五富士(ごふじ)|5パターンの富士山がインパクト大なてぬぐい

2つ目は、富士山がデザインされた「五富士(ごふじ)」。
左から、「夜:星空」「さざなみ雲」「雪」「赤富士」「笠雲」です。どのパターンも美しい!

てぬぐいは縦向きに柄が入っていることが多いのですが、こちらは珍しく横向きに柄が入っています。
額縁に入れて、絵のように飾るのもよさそう。

「五富士」のてぬぐいでも、試しに本を包んでみました。
柄が横向きなのでおかしな感じになるかなと思いましたが、違和感なし!

本の大きさにもよるかと思いますが、うまい具合に柄が見えるように折れて満足。

浅草「染の安坊」のてぬぐいは、オンラインショップでも買えます

「染の安坊」さんのてぬぐいは、楽天公式ショップから購入できます。
てぬぐいが欲しいけど、浅草は遠くてなかなか行けない……という方は、よろしければこちらからどうぞ。

【店舗情報】てぬぐい「染の安坊」浅草本店

▶︎「染の安坊」楽天公式ショップ

浅草出身のライター。「レトロ」を軸に執筆活動を展開。「和樂Web(小学館)」「びゅうたび(JR)」など各種メディアにて、明治〜昭和の喫茶店文化や食文化にまつわるコラム、レトロスポットの取材記事などを執筆。当Webマガジン「てくてくレトロ」主宰。