浅草土産にぴったり!華やかに香る「やげん堀」の絶品七味(日持ち/取扱店など)

浅草土産、というと和菓子なんかを思い浮かべる方も多いかと思いますが、個人的に推したいのが、「やげん堀」の七味。

筆者は浅草が実家でして、家で使う七味はもっぱらやげん堀でしたが、大人になり、一人暮らしをする時にスーパーで買った七味を食べたときに、「香りがない???」と違和感を感じました。

昔からやげん堀の七味を食べていたので、「七味とはこういう味なんだろう」という認識でしたが、ぜんっぜん違った。やげん堀の七味はふわっと華やかに香り、料理をワンランク格上げしてくれる絶品調味料だったのです。

ということで、今回はお土産にもぴったりなやげん堀の七味をご紹介します。

約400年の歴史をもつ七味唐辛子|浅草「やげん堀」

やげん堀の七味が誕生したのは、寛永2年(1625年)。

初代からし屋の徳右衛門が、江戸両国にあった薬研堀(やげんぼり)という場所で、漢方薬からヒントを得て七味唐辛子を売り出したのがはじまりなんだとか。

(※「薬研堀」は現在の東京都中央区東日本橋にかつてあった運河で、堀周辺の通称地名でもあります)

独特の香味と程よい辛味が江戸っ子の嗜好にハマり、「薬研堀の七味唐辛子」として江戸名物のひとつとなったそう。

それから約400年。やげん堀の七味は、現在も多くの人に愛されています。

七味は小辛・中辛・大辛の3種類。オリジナルブレンドもできる|浅草「やげん堀」

やげん堀の七味には、小辛・中辛・大辛の3種類があります。値段はどれも同じで、24gで540円(税込)です。

  • 小辛:中辛よりも辛味を抑えた七味。香りを中心に楽しみたい方に。
  • 中辛:辛さと香りのバランスが絶妙な標準調合。
  • 大辛:辛味を増やした七味。中辛の2倍の辛さ。

中辛が標準で、それよりも辛いか辛くないか、という違いのようです。

七味に入っているのは、唐辛子、焼唐辛子、黒ごま、陳皮(みかんの皮)、山椒、けしの実、麻の実の7種類。

原材料を確認したところ、小辛・中辛・大辛ともに同じ7種類が入っていたので、それぞれの配分量を変えて味の違いを出しているんだろうな、と思います。

お店では、自分の好みの配分に調合もしてもらえます。
「七味の大辛で、山椒多めにして」「中辛、麻の実抜きでお願い」なんてオーダーもできます。最初は中辛からスタートして、自分の好みの味わいがわかってきたら少しアレンジを加える、なんてのも楽しいかも。

購入した七味をご紹介|浅草「やげん堀」

こちら、先日自宅用に購入したもの!

中辛の七味と、七味を入れる缶もあわせて買いました。

缶は柄が数種類あり、雷門のちょうちんのイラストが入ったものも。木製のひょうたんの形をした容器もありましたが、そちらは少しお高かったので、シンプルに店名が入っている缶を購入。

七味が入っている袋はチャックパックになっているので、容器がない場合はそのまま使用→保管もできますよ。

ちなみに、缶に移し替えて使う場合は、香りが飛ぶのを防ぐために少しずつ入れて使うといいのだとか。私は缶の三分の一くらい入れて、使い切ったらまた同じ量補充するようにしています。

やげん堀の七味は本当に香りがよくて、焼き鳥とかうどんとか、なんてことないメニューにぱらっとふりかけるだけで料理の格が上がる感じがします。

スーパーで売っているような七味と比べたらもちろんお高いのですが、七味ってそんなにガバガバ使うものでもないので、まぁこのくらいの贅沢はいいのでは……と思っています。

やげん堀では、七味のほかにふりかけやお茶漬けのもと、佃煮なんかも販売しています。

七味のほか、個人的におすすめなのはちりめん山椒。期間限定でたまに出るみたいです。山椒の香りが最高なんだこれが……。ごはんのオトモ系が好きな人にはすごく刺さると思います。

七味の日持ちは6ヶ月。お土産にぴったりな理由|浅草「やげん堀」

やげん堀の七味の日持ちは、約6ヶ月。
冒頭で「浅草土産にぴったり」と書いたのは、この日持ちの長さが大きな理由のひとつ。

浅草には有名な和菓子が多いですが、生菓子だと賞味期限が1〜2日後、なんてこともザラ。自宅の家族へのお土産ならいいですが、数日後に会う友達に渡す用として買うにはちょっと厳しいですよね。

やげん堀の七味なら6ヶ月もつので、遠方に郵送で送るような場合でも心配なし!
軽くて持ち運びもしやすいので、観光の途中で何人分か買い込んでも荷物になりません。

あと、「お菓子だと定番すぎるから、ちょっとひねったお土産を贈りたい」という時にもおすすめ。

お礼やら季節のご挨拶やらで贈り物をする時って、何度もやり取りをしている相手だと、だんだんバリエーションに困ってきますよね。

私は今回、義実家への贈り物を買いに店舗に行ったのですが、後日「あの七味すごくおいしかった!」と連絡がありました。
やげん堀、いつもと違う新鮮な贈り物をしたい時におすすめですよ。

店舗情報(アクセス)、オンライン通販|浅草「やげん堀」

やげん堀の七味は、浅草の実店舗(新仲見世店とメトロ店の2店舗)と、公式オンラインショップで購入できます。
新仲見世店とメトロ店だと、メトロ店のほうが浅草駅(地下鉄、東武線)からは近いです(徒歩1〜2分)。ただ、2店舗は300メートルくらいしか離れていないので、さほど変わりないかな、と。

ちなみに、ネットでやげん堀のことを調べると、「屋台」「出店」というキーワードが一緒に出てくることも多いのですが、やげん堀のWebサイトには、「オンラインショップ以外の通販サイトならびに屋台・出店等での販売は一切行っておりません」との記載がありました。別のお店と間違えないよう、ご注意を。

新仲見世店、メトロ店、オンラインショップの詳細は以下。

やげん堀 新仲見世店

〒111-0032 東京都台東区浅草1-28-3
営業時間:10:00~18:00

やげん堀 メトロ店

〒111-0032 東京都台東区浅草1-32-13
営業時間:10:00~18:00

やげん堀 オンラインショップ

※やげん堀が公式で七味を販売しているのは、上記サイトのみです。

営業時間は、記事執筆時点での公式サイトの情報を参照していますので、お店に足を運ぶ際は事前に調べていただくといいかもしれません。

おうちごはんをぐっと格上げしてくれるやげん堀の七味、ぜひ一度味わってみてくださいね。

七味と同じく、軽くて日持ちする系の浅草土産でおすすめなのは、増田園のお茶。こちらの記事もよろしければぜひ。

浅草出身のライター。「レトロ」を軸に執筆活動を展開。「和樂Web(小学館)」「びゅうたび(JR)」など各種メディアにて、明治〜昭和の喫茶店文化や食文化にまつわるコラム、レトロスポットの取材記事などを執筆。当Webマガジン「てくてくレトロ」主宰。