新連載『喫茶よもやま通信』始めます

てくてくレトロで、喫茶店にまつわるよもやま話をお届けする連載企画『喫茶よもやま通信』を始めます。

『喫茶よもやま通信』は一言で言うと、「喫茶店/カフェにまつわる自由研究帳」です。
知識の棚卸し場所でもあり、興味があるけど詳しく知らないことを改めて調べてまとめる場所でもあります。

こんなことを書く予定

明治〜昭和初期頃の喫茶店について深掘り

日本で最初の喫茶店と言われる「可否茶館」が登場したのは明治時代のこと。
以降、東京・銀座を中心に「カフェープランタン」「カフェーパウリスタ」などが登場したのをきっかけに、喫茶店文化は徐々に発展していきました。

……といった内容を、日本文化の入り口マガジン「和樂Web」に寄稿したのですが(以下記事)、この記事では喫茶店文化発展の流れをざっくりとイメージしてもらうことをメインにしたため、個別のお店のエピソードなど、書ききれなかった部分も多々ありあます。なのでそこを補足したり、記事に取り上げきれなかった喫茶店を紹介したりしようと思っています。

有名カフェの成り立ち

カフェや飲食店の運営元を調べるのがちょっとした趣味でして、「ここ、○○(社名)っぽい内装だと思ったらやっぱりそうか〜」とか一人でやってたのをせっかくなら文章にしようかな、と。チェーン店(タリーズ、コメダとか)の創業経緯などもまとめていきたい。

その他、喫茶店にまつわるよもやま話なら何でも

喫茶店そのものだけでなく、コーヒーや食べ物、喫茶店が舞台の小説や映画など、周辺情報も含めた「よもやま話」をざっくりと。喫茶店にまつわるエッセイなんかも書くかもしれません。

「喫茶店」の何が好きなのか

なんでなのか自分でもさっぱりわかりませんが、物心ついた頃から「喫茶店」「カフェ」が大好きでした。
一番最初に喫茶店に行ったのは多分母親に連れていってもらった時だと思いますが、その時に何か特別な出来事があったわけではなく。その後、大学生になってから本格的にハマりはじめ、おしゃれカフェに通っていたところから徐々に純喫茶に流れつき、今に至ります。

なぜ喫茶店が好きなのか? と自問自答してみても、「おいしいコーヒーが飲めるから」「ゆっくり読書ができるから」「仕事に疲れた時に癒されるから」など答えっぽいものはひねり出せるんですけど、本当はそういう個別具体的な回答ではしっくりこなくて、「なんか好きーー!!!(語彙力崩壊)」という感じなんですよね。

「赤が好き」に大した理由がないのと同じで喫茶店が好きなことにも大した理由はないし、好きなものを好きなことについて、無理に理由づけをしなくてもいいんじゃないか、と思っています。

そんなわけで「なぜ喫茶店が好きなのか」は一旦置いておくとして。
「自分は、喫茶店の何が好きなのか?」をもっと突き詰めて知りたい、と思いました。

最初はお店に行くのが好きでしたが、だんだんとその背景にあるものを知りたくなっていって、昔の喫茶店の歴史やそこに通っていた文豪のエピソードを調べてみたり、タイトルに「喫茶店」「コーヒー」が入っている小説や映画をチェックするようになったり。単に「喫茶店が好き(行くのが楽しい)」とは違う域になってきました。

私は考えを整理するために文章を書くことが多いのですが、『喫茶よもやま通信』は「喫茶店の何が好きなのか?」を突き詰めて考えるための雑記帳です。

もちろん、単なるメモ書きではなく「読み物」として成立するクオリティのものを書いていくつもりですが、「これを書きたい」と考えているネタを書き切ったら満足して更新終了になるかもしれないし、書いていくうちに新たなネタが出てきて思った以上に長く続くかもしれない。そのあたりは、書き進めながら考えていきたいと思います。

純喫茶の紹介記事も引き続き書いていきますので、そちらもよろしくお願いいたします。

更新のお知らせはツイッター(@2erire7)にて。
ごりごり毎日書いてくぜえぇぇぇ! というタイプではないのでスローペースな更新になりそうですが、よかったらお読みくださいませ。

浅草出身のライター。「レトロ」を軸に執筆活動を展開。「和樂Web(小学館)」「びゅうたび(JR)」など各種メディアにて、明治〜昭和の喫茶店文化や食文化にまつわるコラム、レトロスポットの取材記事などを執筆。当Webマガジン「てくてくレトロ」主宰。