上野広小路「珈琲処ボナール」“訳あって美味しい”コーヒーとチーズケーキを味わう

上野広小路の「珈琲処ボナール」。日本橋で創業し、2014年に上野に移転したお店です。

天井に架かっている日本橋から移設した立派な梁と、カウンター奥に並んだ沢山のカップが圧巻の眺め。

日の光がよく入り、明るくて気持ちのいい店内で、こだわりのコーヒーとチーズケーキをいただいてきました。

昭和25年創業の喫茶店|上野広小路「珈琲処ボナール」

上野の「珈琲処ボナール」は、1950(昭和25)年創業の純喫茶。
創業当時はお店は日本橋にあったそうですが、2014年に現在の場所に移転オープンしました。

「珈琲処ボナール」は、銀座線・上野広小路駅、千代田線・湯島駅から歩いて2〜3分ほど。上野駅からは徒歩10分程度かかる場所にあります。

ガラス張りのショーウインドウの中には、素敵なカップがたくさん! ガラスに張り付いてしばらくカップを眺め(不審者)、いざ入店。

天井の梁と沢山のカップが圧巻の店内|上野広小路「珈琲処ボナール」

「珈琲処ボナール」は、1階と半地下が禁煙席、2階が喫煙席になっています。

この階段の上が喫煙席です。入り口に扉はありませんが、1階の禁煙席までタバコの匂いがくることはありませんでした。

「珈琲処ボナール」では、日本橋から上野に移転する際に、日本橋店で使っていた梁を移設してきて店内に使用しているそう。

カウンター上の、ランプが吊り下がっているのがその梁。かなりしっかりとしている、立派なものですね。
上野に移転してきたのは2014と比較的最近ですが、この梁があることで店内の雰囲気に重厚感が出ているような印象を受けます。

私が座った席の近くに置いてあったこちら、最初は飾りとして置いてあるのかと思ったのですが、よく見るとぽたぽたと水出しコーヒーが落ちてきていました。

水出しのアイスコーヒーもおいしいんだろうな……と思いつつも、寒かったのでホットのブレンドコーヒーと、チーズケーキを注文。

コーヒーとチーズケーキを注文|上野広小路「珈琲処ボナール」

コーヒーとチーズケーキが、素敵なカップ・お皿に乗って運ばれてきました!

チーズケーキは甘さが控えめで、しっかりとした固めの食感。ケーキというよりは、しっかりチーズ!!! という感じ(伝わりますかね)。とろける系のチーズケーキもおいしいけれど、個人的にはこういう味のほうが好み。赤ワインにも合いそうな味わいでした。

コーヒーもすごくおいしかったです。飲みやすいけれどコクや風味があって、ケーキのしっかりとしたチーズ感にも負けない味わいでした。

メニューの裏を見てみると、「訳あって美味しい」の文字が。

「注文後に豆を挽いてから抽出」「豆を粗く挽き、たっぷり使う」「最上の豆だけ使う」……と、「珈琲処ボナール」のコーヒーがおいしい理由が、くわしく書かれています。店名に「珈琲処」とついているだけあって、コーヒーにはかなりこだわっていらっしゃるんですね。

日の光がよく入る明るい店内で、おいしいコーヒーを飲んでケーキを食べて、のんびり過ごせました。

伝票は、店名が書かれたカードサイズのケースに入れられていました。細かいところまでかわいい。

今回は明るい時間帯に来ましたが、夜にはまた違った雰囲気が楽しめそうですね。今度は夜にコーヒーを飲みに来てみたいな、と思いました。

上野は素敵な喫茶店が多いエリア。「珈琲処ボナール」から徒歩2分の場所にある「カフェ・ラパン」もおすすめです。

上野広小路/御徒町の純喫茶「カフェ・ラパン」。昔懐かしの雰囲気に包まれながらプリンを堪能

【店舗情報・アクセス】|上野広小路「珈琲処ボナール」

〒110-0005 東京都台東区上野1丁目18−11 山光堂ビル 1階

※分煙です。フロアごとに分けていて、1階(+半地下)が禁煙、2階が喫煙席となっています。
※支払いは現金のみ

浅草出身のライター。「レトロ」を軸に執筆活動を展開。「和樂Web(小学館)」「びゅうたび(JR)」など各種メディアにて、明治〜昭和の喫茶店文化や食文化にまつわるコラム、レトロスポットの取材記事などを執筆。当Webマガジン「てくてくレトロ」主宰。