上野の純喫茶「マドンナー」でまんまるキツネ色のホットケーキを味わう

上野の「マドンナー」は、豊富なメニューに昔懐かしの雰囲気が魅力の純喫茶です。

一見小さそうなお店なので、軽く覗いて「混んでるな……」と思って通り過ぎることも多かったのですが、実は地下1階〜2階までの3フロアもあると知り、先日訪問してきました!

上野のレトロな純喫茶「マドンナー」

上野の「マドンナー」は、上野駅から5分もかからない場所にある純喫茶です。

ダークブラウンを基調とした外観にレトロな看板のフォントがグッとくる……好き……。

表に掲示されているメニュー写真におにぎりや丼ものがあるのが、「常連さんから言われてどんどんメニューが増えていってしまう街の喫茶店」感があっていいですよね。(実際どうなのかは知りませんが)

ちなみに、マドンナーから20メートルほどのところには、上野の3大純喫茶と呼ばれるうちのひとつ、「珈琲王城」があります。
(ほかの2つは「古城」「丘」です。)

モーニング/カフェ利用/しっかり食事もOK!上野「珈琲王城」で優雅なコーヒータイムを

メディアで多数取り上げられる王城のすぐ近くにあるということで、若干影が薄い(ごめんなさい!)ところは否めないマドンナーさんですが、こちらもすごく素敵なお店なので、ご紹介します!

3フロアある店内はレトロな雰囲気|上野「マドンナー」

上野のマドンナーさんは、外から見ると席数が少ないお店のように見えますが、実は地下1階〜2階までの3フロアあるので、見た目よりも広いんです。

フロアごとに分煙になっていて、1Fが禁煙、2Fが喫煙で、地下の席は「満席時は喫煙又は禁煙」とのこと。私が行った時は土日で混んでいたため地下通していただいたのですが、その時は地下は禁煙でした。

いい感じに使い込まれた赤いベロアのソファーシートが雰囲気を出してますね。

そして壁一面にモネの睡蓮が。上野公園内の国立西洋美術館(2022年春まで休館)に睡蓮があるので、そこにちなんでいるのか、それとも単にオーナーさんが好きなのか……。

どちらかはわかりませんが、上野公園の不忍池には睡蓮がびっしりと生えていますし、上野は何かと睡蓮にゆかりがあるイメージです。

照明にかかる、うすいターコイズ色のシェードがかわいい。
天井がすこし鏡っぽくなっているのは、地下の閉塞感を薄めるための工夫なんでしょうか。壁や天井が鏡張りだと店内が広く見えるからいいですよね。

ホットケーキ+コーヒーで600円!|上野「マドンナー」

純喫茶といえば軽食がメインのことが多いですが、マドンナーさんは「がっつり食べたい!!!」という人も満足できるメニューが揃っています。

11〜16時のランチタイムメニューを見てみたら、とんかつやミックスフライ、牛丼などかなりしっかりめの食事たちがずらり。メニュー数も多く、もはや洋食屋では? と思うほど。もちろん、トーストやパフェなどの純喫茶メニューもあります。

テーブルの上にあったシュガーポット。飴色のガラスがかわいい。

今回は夕方のカフェタイムに伺ったので、軽食を食べることに。
チーズケーキ/ホットドッグ/ホットケーキのどれかにコーヒーがついて600円、というお得なセットメニューがあったので、そちらをいただきました。

セットメニュー(ホットケーキ、コーヒー)600円

まんまるでちょうどいいキツネ色。これぞ純喫茶のホットケーキ! な見た目で嬉しくなる。添えてあるメープルシロップをかけて、いただきます!

ふわふわおしゃれなパンケーキもいいですが、こういうシンプルなホットケーキはなんだか懐かしい気持ちになりますね。

同行者が食べていたチョコレートパフェ 700円。華やか!

食後のコーヒーでほっとひと息。
豊富な食事メニューが気になったので、次回はランチタイムに来てみたいな、と思いました!

【店舗情報】上野「マドンナー」

※1F禁煙、2F喫煙(紙巻可)、満席時は地下が喫煙又は禁煙。

浅草出身のライター。「レトロ」を軸に執筆活動を展開。「和樂Web(小学館)」「びゅうたび(JR)」など各種メディアにて、明治〜昭和の喫茶店文化や食文化にまつわるコラム、レトロスポットの取材記事などを執筆。当Webマガジン「てくてくレトロ」主宰。