まるで異世界。上野の純喫茶「丘」のムーディー&ゴージャス空間に圧倒される

さわやかな午前中の日差しがふりそそぐ中、上野に訪れたある日のこと。

「ずっと気になっていた喫茶店に今日こそ入ってみよう」と、地下に続く階段を降り、扉を開けて一歩店内に入った瞬間、別の世界に足を踏み入れてしまったかのような感覚に陥った。

薄暗くてムードたっぷりの店内。その中でひときわ輝きをはなつ、巨大なシャンデリア。
上野の三大純喫茶のうちのひとつ「丘」のゴージャスな空間を、たっぷりと堪能してきました。

上野三大純喫茶のひとつ|上野「丘」

純喫茶「丘」があるのは、地下鉄の上野広小路駅、JR御徒町駅のあたり。アメ横のすぐ近くです。

いつ誰が呼び始めたのかはわかりませんが、上野には「上野三大純喫茶」なるお店があると言われています。
「珈琲王城」、「古城」。そしてもうひとつが、ここ「丘」です。

壁の模様がかわいい

王城と古城には行ったことがありましたが、丘に来るのは初めて。
店舗は地下にあるので、中の様子をうかがい知ることはできません。少し緊張しつつ、階段を降りていきました。

ムーディー&ゴージャスな店内|上野「丘」

店内はなんともムーディーかつゴージャス。伺ったのは午前中でしたが、サンサンと日の光がふりそそぐ外とのギャップがありすぎて、異世界に来てしまったのかな??? 感がすごい。

SNSなどで写真を見たことがあったので、店内の様子はなんとなく想像していましたが、やはり実際にお店に足を運ぶと、写真では伝わらない圧倒的豪華さを感じますね。

地下1階〜地下2階に降りる階段にかかっているシャンデリア。
地下2階のトイレに行くときに写真を撮らせていただいたのですが、なんて豪華なんだ……?! と、写真を撮り終えた後にも思わず凝視してしまいました。すんごいな!

ちなみに、地下1階・2階の2フロアに座席がありますが、この日は地下1階のみオープンしていました。

お店の方に声をかけて地下2階も少し見学させていただきました。電気がついていなかったので薄暗くて、それがまたなんとも言えない雰囲気を醸し出していました。もう使われていない貴族の邸宅に迷い込んでしまった、みたいな。昔からあるお店なので、床が傷んでいたりするですよ。でもそれも味に思えるというか。こういうお店はほんとうに貴重だな、と。

ランチにたまごサンドとコーヒーを|上野「丘」

ランチにたまごサンドをいただきました。

ゆでたまごをくずしたやつではなく、たまご焼きがはさんであるサンドイッチです。たまご焼きタイプのたまごサンド、好き!!!

薄めのたまご焼きが2枚くらいはさまっています。きゅうりのパリパリ感もアクセントになっていていい。マヨネーズもなんだか風味があっておいしいような気がしました。(なんてわかった風なことを言ってみたものの、ふつうの市販品かもしれませんが……)

食後にコーヒーをいただきつつ、のんびり。

ちなみに注文時に「食事メニューは時間がかかりますが、大丈夫ですか?」と聞かれました。
どうやら、ホールとキッチンそれぞれ1人ずつ、計2名でお店を切り盛りされているよう。素敵な店内を眺めながら、のんびり待ちましょう。

なお、丘さんは全席喫煙可。タバコが苦手な方はご注意を。

ほか2つの上野三大喫茶「古城」と「珈琲王城」の記事もあります。こちらもぜひ併せてご覧ください!

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モーニング/カフェ利用/しっかり食事もOK!上野「珈琲王城」で優雅なコーヒータイムを

【店舗情報】アクセス、禁煙/喫煙情報など|上野「丘」

〒110-0005 東京都台東区上野6丁目5−3

※全席喫煙可です
※お会計は現金のみ

浅草出身のライター。「レトロ」を軸に執筆活動を展開。「和樂Web(小学館)」「びゅうたび(JR)」など各種メディアにて、明治〜昭和の喫茶店文化や食文化にまつわるコラム、レトロスポットの取材記事などを執筆。当Webマガジン「てくてくレトロ」主宰。